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君よ弦外の音を聴け―ピアニストの息子に宛てた父の手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434042133
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

内容説明

息子・傳聡(フーツォン)ショパンコンクールで東洋人初の入賞を果たしたピアニスト。父・傳雷(フーレイ)ヨーロッパ文化に精通し波乱の中国現代史を歩んだ知識人。現代中国で20年にわたりロングセラーとなっている『傳雷家書』の邦訳版。

目次

旅立ち―一九五四年一月~
試練の始まり―一九五四年八月~
ショパンコンクール直前―一九五四年十一月~
歓喜の日―一九五五年三月~
失われた手紙―一九五五年四月~
中国知識人の春―一九五五年十二月~
政治の嵐に翻弄される親子―一九五七年三月~
イギリスの空は遠く―一九五九年十月~
異郷で育んだ愛―一九六〇年八月~
真の芸術家とは―一九六〇年十二月~
家族の絆―一九六一年九月
父となった息子へ一九六四年四月~
人生は一瞬の夢一九六五年五月~

著者等紹介

榎本泰子[エノモトヤスコ]
1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。同志社大学言語文化教育研究センター助教授を経て、2004年4月より中央大学文学部助教授。著書『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容』(研文出版、1998年)でサントリー学芸賞、日本比較文学会賞を受賞
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感想・レビュー

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ケニオミ

12
中国人ピアニスト、フーツォオンの両親(主に父親)が海外に出て行った息子にあてた書簡集です。親がインテリのせいか、息子に対するアドバイスも、愛情は感じられるのですが、二十歳を過ぎた息子に対して行うには説教じみていて、息苦しく感じていたのではないかと思える内容でした。一方的な書簡なので、フーツォオンがどのような反応をしていたのかは知ることができませんでしたが、自分の子供に親が考えてくれた名前を付けていることから、良い息子だったと思われます。文化大革命の波をかぶり、最後に両親が自死してしまうのが哀れでした。2016/11/29

金木犀

2
「バルザックと小さな中国のお針子」の中で 文字を読めない可愛い少女に フー・レイ氏が訳したバルザックの「ユルシュール・ミルエ」「ゴリオ爺さん」などの作品を 青年たちが読み聞かせて・・・。そのフー・レイ氏が 異国でピアニストとして修行している息子へ 音楽 芸術 結婚 人生のことを論じた手紙。父だけでなく 母の手紙もあり。弦外の音とは いかなる芸術作品にも 外面には現れ出ないものがある.  淮南子の無音の音を聴く者は聡なり2014/06/25

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