情報と自己組織化―複雑系への巨視的アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784431710011
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C3055

内容説明

複雑系はいたるところに存在しており、実際上全ての科学的領域の枝々における分野、物理から化学、生物学から経済学や社会学、において複雑系を取り扱わなければならない状況である。本書はこうした複雑系を統一的観点から取り扱う概念と方法を提供する。本書で述べる統一的なアプローチの基本的なアイデアはシナジェティックスから発している。統一的な原理を発見するために焦点を絞って、複雑系の振舞いが定性的に変化をする現象、言い換えるとその巨視的な時空間に渡る構造、ないしは機能的な構造が変化するところに注目する。

目次

複雑系への挑戦
微視的世界から巨視的世界へ…
…再び:情報最大原理
物理学からの例:熱力学
情報最大原理の自己組織化への応用
非平衡相転移と情報最大原理:秩序パラメータの決定、隷属モード、パターン発現
情報、情報利得、不安定点近傍における自己組織系の効率
ラグランジュ乗数の直接的決定
確率過程の自然なモデル化:経路積分をどう考えるか、フォッカー・プランク方程式、ランジェバン・伊藤方程式
物理系へのいくつかの応用
生物行動パターンにおける転移 例:手の運動
パターン認識過程とその自然な推定:ラグランジュ乗数のあらわな決定:量子系

著者等紹介

奈良重俊[ナラシゲトシ]
北海道大学工学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱電気(株)中央研究所研究員、岡山大学工学部電気電子工学科助教授、広島大学総合科学部教授を経て、現在、岡山大学工学部電気電子工学科教授。主たる研究分野は、非線形動力学、物性理工学、デバイス物理学などであるが、最近は神経系のカオスを含む複雑なダイナミックスと系の持つ卓越した情報処理機能との関連を解明し、工学的な応用への道を探る研究を行っている
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