アーベルとその時代―夭折の天才数学者の生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 601,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784431709954
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C3041

内容説明

本書は、アーベルの生涯を経糸とし、彼の生きた時代を緯糸として精緻に織りなされた物語である。アーベルの生きた19世紀初頭はヨーロッパの激動期であり、時代の波はノルウェーにも押し寄せていた。著者は、この時代の政治家、宗教人、学者、文人、産業家などを多数登場させ、人を語り事件を叙して分厚く時代を描くとともに、アーベルの祖先、家族、友人についても入念に調べ、その人間模様までも描き出している。本書は、天才数学者アーベルの伝記の決定版であり、またノルウェーの歴史と文化を知る上でも価値の高い作品である。

目次

第1部 まえがき
第2部 家系的背景
第3部 ヤールスタでの幼少時代
第4部 クリスチャニアでの門弟時代―一八一五年~一八二一年
第5部 大学生生活―一八二一年~一八二五年
第6部 ヨーロッパ旅行
第7部 ノルウェーでの最後の年々

著者等紹介

ストゥーブハウグ,アーリルド[ストゥーブハウグ,アーリルド][Stubhaug,Arild]
1948年、ノルウェー西部に生まれる。1971年、ベルゲン大学において、数学、文学、宗教史の分野で修士号を取得。1970年に作家としてデビューし、以後、詩を主とする多くの文芸作品を発表している。1996年本書を刊行し、ノルウェーの文学賞であるブラーゲ賞を受賞。さらにノルウェーの数学者でリー群論の創始者ソーフス・リーの伝記を刊行し、2001年にこの両著によりノルウェー語賞を受賞した。現在、ミッタグ‐レフラーの伝記の執筆のため、スウェーデン王立科学アカデミーに勤務している

願化孝志[ガンケタカシ]
京都大学工学部工業化学科卒業。ウィスコンシン大学大学院化学工学科卒業、工学修士。東レ(株)に勤務の後、翻訳家に転ず
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