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通貨の地理学―通貨のグローバリゼーションが生む国際関係

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784431708865
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C1030

内容説明

グローバルな経済活動が行われている今日において、近年打ち出されたあらゆる国際金融改革が空しい、と著者コーヘンは論じる。それは、「通貨」の一国家一通貨という地理的イメージが誤っているからであるとし、今日の通貨世界の矛盾点・問題点を考察する。ユーロの誕生、途上国内でのドルの流通など通貨の脱国家化は急激に進展しており、国際経済および国際関係の両視点から通貨問題を議論する新鮮な書。

目次

序章 国際関係における通貨
第1章 通貨地理学の意味
第2章 領土内通貨
第3章 通貨主権の従属化
第4章 通貨主権の共有
第5章 通貨間競争とヒエラルキー
第6章 新たな力の構図
第7章 支配体制の転換
第8章 国は政策対応できるか?

著者等紹介

コーヘン,ベンジャミン[Cohen,Benjamin J.]
カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校、国際政治経済学教授。著書に「In Whose Interest? International Banking and American Foreign Policy」「Organizing the World’s Money: The Political Economy of International Monetary Relations」等がある

宮崎真紀[ミヤザキマキ]
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。訳書に『「裸のサル」は化粧好き』(デズモンド・モリス,石田かおり著)、『ニルヴァーナ 悲劇の遺産』(ミック・ウォール&マルコム・ドーム著)等がある
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感想・レビュー

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Rusty

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国境を越えた通貨の使用が広がり、市場の力が増大していることを踏まえつつも、通貨に対する国家の力はまだまだ小さくはないことを主張している。その上で、現在の通貨政策は一国一通貨の地理的イメージに捉えられたままであることが問題であると指摘する。論旨は単純だが、歴史的・思想的・経済学的に、広い視点から論じられている。また通貨支配によって得られる国家の利益(シニョレッジ等)の説明も分かりやすい。ただ、通貨の再領土化については説明が足りないように思われた。2012/07/10

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