内容説明
有名なガロアの主著をフランス語原文から翻訳し、読者がガロア自身の論文をなるべく原文に近い形で理解できるよう、現代数学と歴史的経緯の2つの側面から解き明かす―。90歳を超えてなお現役であり続ける著者は、この前例のない新しい試みに取り組み、『ガロアの時代ガロアの数学』第二部数学篇として完結させた。著者の学問に対する真摯な姿勢と、これから数学を学ぼうとする全ての世代への暖かい眼差しが、読者をガロア理論の世界へといざなう、珠玉の名篇である。
目次
第1章 19世紀以降の数学の発展から(フーリエとヤコービ;熱伝導の理論、偏微分方程式;線形性 ほか)
第2章 ガロアの理論(群再訪;可換群、置換群;有限群、位数 ほか)
第3章 ガロアの主著(方程式が根号で解けるための条件についての論文;原理;命題1定理 ほか)
著者等紹介
弥永昌吉[イヤナガショウキチ]
1906年東京生まれ。1929年東京大学理学部数学科卒業。1942年~1967年東京大学理学部数学科教授。1967年~1977年学習院大学理学部数学科教授。現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員、日仏会館顧問、理学博士
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