内容説明
近年、代数幾何学の研究において特異点の基本的な知識の必要性はますます高まっている。本書は、代数幾何学に焦点をしぼって、特異点について体系的にまとめた初めての本である。本書では、2次元のこれまでの分類理論をふまえ、1980年代前半から進展した正則微分形式による特異点の分類を紹介することを目的としている。
目次
序章 特異点とその作り方色々
第1章 層と代数多様体、解析空間
第2章 ホモロジー代数と双対性
第3章 特異点の定義、代数化定理、特異点解消
第4章 多様体上の因子とその層
第5章 特異点のまわりの微分形式
第6章 2次元正規特異点
第7章 高次元特異点
第8章 特異点の変形