内容説明
「日本の海に来てごらんなさい。青い海の底のゆらめく海草の間から人魚が泳いでくるのに逢えますよ。」この日本の国と韓国の一部にしかいない海女たちは、石器時代からの長い長い歴史を持っている。少しでもこれらの海女さんたちの暮らしぶりについて知っている限り、見たり経験したことを書き残した。水中写真界の鬼才、大崎映晋が綴る、美しくて艶やかで強い海女さん。
目次
千々石の悲しい海女の物語―大津波
人魚の戯れる美しき島―舳倉島
箱入り娘の海女セッちゃん―房州
清少納言も驚いた伊勢の海女
あま半島をゆく―志摩
ストレス解消の口開け―伊豆
悲しき布良の赤い星
海底を舞う羽衣―磯着
磯金のプレゼント
てべらの思い出―人魚vsウツボ
海女(ハイニョウ)と海女(あま)
出稼ぎ人魚
八丈の男海士名物三人男
きらきら光る海の記憶―古仁屋
著者等紹介
大崎映晋[オオサキエイシン]
1920年群馬県生まれ。水中写真家、水中考古学者。1970年にジャック・マイヨールが伊豆半島でフリー・ダイビングの世界新記録を出したときにサポートした人物。映画『大津波』で海中撮影を担当した際に、原作者のノーベル文学賞作家パール・バックをサポートした。これまでに中国文化大学大学院教授、拓殖大学客員教授、世界水中連盟日本代表、ブルーノ・バイラッティ・プロダクション・ジェネラル・ディレクターを務めた。その他、真珠湾攻撃作戦図作成への参画、台湾政府「阿波丸」調査団代表など異彩な経歴をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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