マックス・ヴェーバーの方法論的合理主義

マックス・ヴェーバーの方法論的合理主義

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 230,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423800287
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C3036

内容説明

「私たちは、論争相手の意見についてはもちろん、自分自身の意見についてすら、いやと言うほどしょっちゅう、誤解している。」ヴェーバーはこう述べつつ、我々が、「なぜ一致しあえないのか」を認識するために、“価値討議”という実践的な討議像を提唱した。本書は、晩年に結実したその“方法論的合理主義”を精密に検討し直し、その背景にこうした討議像が置かれていたことを明らかにする。それを通して、「合理化=近代化・脱呪術化」と見る文化的バイアスを乗り越える。“合理化”の比較文化・歴史的な方法論としてヴェーバー社会学を再生し、“合理的であること”そのものが人間社会に与える影響について理論的に探究する。

目次

第1章 問い:社会科学・歴史科学と“合理性”
第2章 方法論的合理主義の分析枠組―予備規定
第3章 方法論的合理主義の内的展開と外的受容
第4章 歴史認識としての方法論的合理主義
第5章 文化比較のための方法論的合理主義
第6章 社会理論としての方法論的合理主義―ヴェーバーの“価値討議”論
第7章 ヴェーバーの同時代批判―「神々の闘争」論

著者等紹介

矢野善郎[ヤノヨシロウ]
1968年兵庫県生まれ。1991年東京大学文学部卒業(社会学専修)。1993年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学専攻)。1996年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学(社会学専攻)。1996‐2003東京大学助手(大学院人文社会系研究科・文学部)。2000年博士(社会学)。2003年‐中央大学専任講師(文学部社会学科)。専門は理論社会学、社会思想、討論・ディベート教育
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。