現代自由学芸叢書<br> 現代倫理学の冒険―社会理論のネットワーキングへ

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現代自由学芸叢書
現代倫理学の冒険―社会理論のネットワーキングへ

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  • サイズ A5判/ページ数 246,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423730737
  • NDC分類 150.4
  • Cコード C1312

内容説明

メンバーの自由・平等・福祉をバランスさせる〈まともな社会〉のあり方をどう構想するのか―ロールズに始まる現代正義論は、この問いをめぐって果敢な論争を繰り広げている。著者はまず、その闘枝場(アリーナ)へと読者を案内する。ついで学問の社会復帰を進めようとしている応用倫理学の現場からのレポートが記され、結びの架空対話編では、現代倫理学が切り拓いた地平が軽妙な語り口で描かれる。〈関連分野への越境と同時代への応答〉を実践し、規範的な社会理論のネットワーキングを志す現代自由学芸の騎士が綴った、冒険物語。人物データベース併載。

目次

第1部 現代正義論の構図(正義論への招待;最大多数の最大幸福―功利主義;公正と平等―リベラリズム;国家と市場―自由至上主義;伝統と解釈―共同体論;ケアと正義―フェミニズム;福祉と自由―センの到達地点)
第2部 応用倫理学の展開(応用倫理学の挑戦―倫理学の社会復帰をめざして;民主主義と自由主義のパラドックス―アロからセンへ;自由・秩序・所有―ハイエクとセンの対決;リベラリズムの継承と克服―ロールズVSセン論争の諸帰結;市民的不服従と新しい社会運動―「抵抗の根拠」を求めて;現代生物学とバイオ・ポリティックス―「社会生物学論争」をめぐって;介護・世話・配慮―「ケア」を問題化するために)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

1
13-79 赤 まずアリーナへの誘いヤングパワー漲る「ロールズ」・『正義論』★「真理が思想体系にとって第一の徳[何にもまして発揮されるべき効能]であるかのように、正義は社会の諸制度の第一の徳である。いかにエレガントで無駄のない理論であろうとも、もしそれが真理に反するのなら拒否されなければならない。それと同じように、いかに効率的でうまく編成されている法や制度であろうとも、もしそれらが正義に反するものであれば、改革され撤廃されなければならない。すべての人びとは正義に基礎をおく不可侵なるものを所持※2010/04/29

オフィス派の宇宙図

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功利主義に対してのロールズによる批判からはじまる現代正義論の概要をまとめたあと、その応用倫理学への適応を描いている。手っ取り早く網羅しており良書。2016/04/08

きみどり

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第一部は、現代正義論の諸構想(功利主義から始まり、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、そしてA.センの潜在能力アプローチ的な正義論)を概観する。私はここが目的で読んだ。続く第二部では、「応用倫理学の展開」と題して、正義論と倫理学(特に規範倫理学)とを融合するような議論を見てゆく。ここではセンのロールズ批判が最も興味深く、関心あるトピックであった。なお4〜6章は読んでいない。「結び」の章は、ロールズ, フーコー, ハーバーマスの三者の、架空の対話編。ここは私には難しかった…!2013/12/25

マクターぺースン

0
ギリガンの要約部2018/09/28

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