出版社内容情報
『欧州各国に於ける国家革新運動』に続く、内閣情報部・情報宣伝研究資料からのリプリント第二弾。盧溝橋事件勃発後の一年間、外務省が欧米を中心とした外国新聞から収集した漫画、約100点を26のテーマに分けて収録した秘密資料。1938年12月に頒布された本書は、日中戦争下の日本がアメリカ、ソ連、イギリスを中心とした非枢軸国の新聞メディアで、どのように表象されていたかがひと目で分かる、格好の学習資料である。
漫画の主な掲載紙は次の通り(表記は原本に則る)。
《アメリカ》「ブルツクリン・デーリー・イーグル」「ボルチモア・サン」「ワールド・テレグラム」「ジャーナル・アメリカン」「イーヴニング・ニュース」「ニューヨーク・デーリー・ニユース」「ニユーヨーク・タイムス」「クリスチヤン・サイエンス・モニター」「サンフランシスコ・クロニクル」「ワシントン・ポスト」「ニユーヨーク・ポスト」「ヘラルド・トリビユーヌ」「イラストレーテツド・デーリー・ニユース」他、多数
《フランス》「レビユブリツク」「アンフオルマシオン」「デーリー・オリンピアン」「ユマニテ」「ザルベジョム」「プチ・ブル」
《ソ連》「クラスナヤ・ズウエズダ」「イズヴエスチア」「ノチシアス・グラフイカス」「ウエチエルニヤナ・モスクワ」「プラウダ」
《イギリス》「デーリー・ミラー」「マンチエスター・ガーデイアン」
《カナダ》「モントリオール・デーリー・スター」「デイリー・スター」「モントリオール・ガゼツト」
《アルゼンチン》「ノチシアス・グラフイカス」「ラヴアンガルデイア」「ラ・ラソン」
目次
『マル秘 外国新聞に現はれたる支那事変漫画』
解題『情報宣伝研究資料 第七輯 マル秘 外国新聞に現はれたる支那事変漫画』(白戸健一郎)
著者等紹介
白戸健一郎[シラトケンイチロウ]
1981年北海道生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員を経て、筑波大学人文社会系助教。メディア史、歴史社会学専攻。「満洲電信電話株式会社の多言語放送政策」『マス・コミュニケーション研究』(82号、2013年1月)で日本マス・コミュニケーション学会優秀論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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