災害が学校を襲うとき―ある室戸台風の記録

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災害が学校を襲うとき―ある室戸台風の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 159p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422932187
  • NDC分類 369.33
  • Cコード C0036

出版社内容情報

昭和9年9月21日、室戸台風襲来。著者はこの大災害の記録を、20数年にわたって渉猟、その悲劇のドキュメントを綴り上げた。

昭和9年9月21日、室戸台風襲来。未曾有の大災害の全体像を記録した文献は未だに存在しない。著者は〈学校災害〉という情景に焦点を当て、その実況を把握しようとする。20数年にわたって当時の気象情報、災害記録、報道資料はもとより、さまざまな著名人の日記や手紙や著作、被災した児童生徒の作文と学校教師が遺した証言、そして当時の人々の記憶の言葉に至るまでを渉猟し、室戸台風という悲劇のドキュメントを綴る。

序 章  昭和九年九月二一日
第一章  児童の作文(綴り方)から――堺・三寶尋常小学校
第二章  児童の作文(綴り方)から――大阪・豊津尋常高等小学校
第三章  その前日
第四章  四国・室戸岬測候所
第五章  室戸水難
第六章  雨また雨――中国地方豪雨
第七章  災害が学校を襲うとき――尼崎尋常高等小学校
第八章  校舎倒壊――それぞれの現場
第九章  殉職美談は偽作された
第十章  その日の雨、風、高潮――大阪の場合
第十一章 測候所技士の手記
第十二章 高潮遭難――三寶尋常小学校
第十三章 ある殉職女教師のこと――茨木高等女学校
第十四章 あらしのあと
第十五章 風をつかむ――記録と省察のあいだ
終章にかえて

参考資料
あとがき

内容説明

室戸台風は、関西の多くの学校をぱたぱたと倒壊させ、高潮で洗った。構想20数年、“学校災害”という視点から77年前の大災害を鮮烈に描き出した本書は、非常時における人間の真実を伝えて21世紀の今に警鐘を鳴らす。

目次

昭和九年九月二一日
児童の作文(綴り方)から―堺・三寶尋常小学校
児童の作文(綴り方)から―大阪・豊津尋常高等小学校
その前日
四国・室戸岬測候所
室戸水難
雨また雨―中国地方豪雨
災害が学校を襲うとき―尼崎尋常高等小学校
校舎倒壊―それぞれの現場
殉職美談は偽作された
その日の雨、風、高潮―大阪の場合
測候所技手の手記
高潮遭難―三寶尋常小学校
ある殉教女教師のこと―茨城高等女学校
あらしのあと
風をつかむ―記録と省察のあいだ
終章にかえて

著者等紹介

上村武男[ウエムラタケオ]
昭和18(1943)年、兵庫県尼崎市生まれ。神職、作家。元幼稚園長。平成17年度尼崎市文化功労賞(文学)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。