聴くと聞こえる―on Listening 1950‐2017

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聴くと聞こえる―on Listening 1950‐2017

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  • サイズ A5判/ページ数 125p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422910345
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

初期の作品から書き下ろしまで選び抜かれた46の詩と文章。『二十億光年の孤独』『62のソネット』以来の創元社刊。「目では分からない世界の奥行きが、耳には分かる」

谷川俊太郎の最新詩集は「聴く」ことをめぐる、心にしみるアンソロジー。
初期の作品から本書のための書き下ろしまで、60年を越える詩業から選び抜かれた46の詩とエッセイが、言い交す声に、川の瀬音に、弦の調べに、静けさに耳をすますことを勧め、時に自分の耳を信じるな、と警告する。
本詩集はまた、作者が「私にとってなくてはならぬもの」と言うクラシック音楽へのオマージュでもある。モーツァルトが、ベートーベンが、友人、武満徹がうたわれる。
「聴く」ことは作者の原点。自在、多彩な言葉が織りなす豊穣な世界がここにある。
創元社からの刊行は、デビュー作『二十億光年の孤独』、翌年の『62のソネット』以来、じつに65年ぶり。

[もくじ]

[もくじ]

物音
クラヴサン
波の音を
和音
ピアノを開く時
ただそれだけの唄
53(影もない曇った昼に)
26(ささやかなひとつの道を歩き続けると)
きいている
三月のうた
〈永遠に沈黙している限りない青空の下の〉
スキャットまで
ピアノ
空耳
〈沈黙を語ることの出来るものは〉
鳥羽9
ひとり
音楽のように
奏楽
ケトルドラム奏者
音楽のとびら
あのひとが来て
おまえが死んだあとで
よろい戸の奥
なんにもしたくない
耳と目
生きとし生けるものはみな
風景と音楽
夜のラジオ
聞きなれた歌
ないしょのうた
魔法
泣いているきみ
聴く
「音の河」 武満徹に
〈武満徹は好きな絵は仕事場には置かなかったそうだ〉
音楽
このカヴァティーナを
音楽ふたたび
モーツァルト、モーツァルト!
〈夜、ひそかに人が愛する者の名を呼ぶ時〉
夕立の前
音楽の前の……
八ヶ岳高原音楽堂に寄せて
音楽の時
河原の小石

 あとがき

谷川 俊太郎[タニカワ シュンタロウ]
著・文・その他

内容説明

初期の作品から最新書き下ろしまで、「聴く」ことをめぐる、心にしみるアンソロジー。『二十億光年の孤独』『62のソネット』から65年ぶりの創元社刊。

目次

物音
クラヴサン
波の音を
和音
ピアノを開く時
ただそれだけの唄
53(影もない曇った昼に)
26(ささやかなひとつの道を歩き続けると)
きいている
三月のうた〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

neimu

47
もっと若いときに、ずっと若いときに読むべきだった本。この中にある詩情、初々しさ、柔らかな感性は既に自分から失われてしまったのだと愕然とする。しかし、武満徹に対して愛惜の念を込めて語られるエッセイを、同時代を生きた者、そして逝ってしまった者への思いを重ねるということ、と言う点においては、少し年を取ったので理解可能な部分もある。心の音を聞いて重ねて調和を、不協和音を受け入れる、自分自身のメロディを探す、そんな過程が当たり前の日常だった日々が遠い。本当に聴いたのか、聞こえただけだったのか、幻聴ではないのか。2019/10/29

けんとまん1007

29
心を込めて聴いていると、聞こえてくる・・という、巻末の谷川俊太郎さんの言葉が、心に響く。それは、今の自分自身の心境に近いものがあるからかもしれない。心を込めて伝えないと、伝わらないのだと思うからだ。「耳と目」が、こころの響く。2018/04/13

Twakiz

27
「効率」や「成果」や「利益」を追い求め,時間に追われ,なんだかイライラしていがみ合う.そんな時代に,谷川先生の詩やことば,は救い.少しの時間でも心穏やかに感性を研ぎ澄まして自然の音を聴く.スマホを手放して..という余裕があるといいな.あとがきにある:日本語には松籟とか風韻ということばがあります.自然の音を集中して「聴く」と,深いところにひそむ「聞こえる」ものに気づくのではないかと思うようになりました.2018/08/11

aloha0307

25
本書を読み終えたそのとき、こころの空間が広がったのを確かに感じた(表題の意味がどーんと...)。沈黙 がkeywordです。例えば、天王星と海王星の中間地点ではどんな”音”がしている(沈黙・無音 ではないですが おお逆説的だ)のだろう... 沈黙 を言葉で語ろうと戦うのが詩人なのですね。2018/04/14

ケニオミ

19
沈黙の重要性を説く詩集でしょうか。全ては沈黙に始まり、沈黙に戻る。東日本大震災で被災した地域での被災翌朝の音のない世界をイメージしました。人間の生活活動は沈黙に対する戦いということがよく分かりました。2018/03/11

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