出版社内容情報
日本の浄土教(法然や親鸞)に大きな影響を与えた、極楽往生のための書『往生要集』。著者・源信の言葉からその思想を読みとく。多くの人が極楽往生を願った平安時代中期、そのための要諦をまとめた『往生要集』は広く知られている。同時代に生き、華々しい生涯を送った藤原道長もこの書を讃歎し、自らの浄土観を深めている。しかし、それを著した天台宗の僧・源信について語られることは少ない。本書は、九歳にして比叡山に入り、世俗の名利を捨てて横川に隠棲しながら多くの著作を著し、のちに法然や親鸞に多大な影響を与えた源信の往生の思想を明らかにする。
言葉編
I 人として生まれ、三宝に出会う
II 三界は安きことなし
III 浄土へのいざない
IV 信心の心構え
生涯編
略年譜
源信の生涯
小原 仁[オバラ ヒトシ]
小原 仁 おばら・ひとし/1944年、北海道生まれ。1972年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。同大学助手、旭川工業高等専門学校助教授、名古屋芸術大学助教授、聖心女子大学教授を経て、現在聖心女子大学名誉教授。
主な著書に『文人貴族の系譜』(吉川弘文館)、『源信』(ミネルヴァ書房)、『中世貴族社会と仏教』(吉川弘文館)、『慶滋保胤』(吉川弘文館)、編著書に『玉葉を読む―九条兼実とその時代』(勉誠出版)などがある。
内容説明
極楽浄土へ往生するためにどう生き、どう死ぬか―源信は考え続け、結論に達した。
目次
言葉編(人として生まれ、三宝に出会う;三界は安きことなし;浄土へのいざない;信心の心構え)
生涯編(略年譜;源信の生涯)
著者等紹介
小原仁[オバラヒトシ]
1944年、北海道生まれ。1972年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。同大学助手、旭川工業高等専門学校助教授、名古屋芸術大学助教授、聖心女子大学教授を経て、聖心女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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