本居宣長

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本居宣長

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  • サイズ B40判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422800684
  • NDC分類 121.52
  • Cコード C0381

出版社内容情報

古典研究を通して、日本のアイデンティティを探った偉大なる国学者・本居宣長。学問追求への道と、その人生を明らかにする。

日本とはどういう国か──。江戸時代中期、医学修行のために伊勢松坂から京に上った本居宣長は『源氏物語』などの古典研究を通して、日本のアイデンティティを探っていく。それは「物のあわれ」論や『古事記伝』に結実する。そのような偉業を成し遂げた宣長の生き方は、世界が不思議に満ちていることに驚き、自分の目で見て考えることを丁寧に誠実に続けるというものであった。学問大成の秘密を、膨大な著作や書簡から発見する。

言葉編
 ?T 生きる信念
 II 「物のあわれを知る」
 III 「心」と「事」と「言葉」
 IV 「物学び」の力

生涯編
 略歴譜
 本居宣長の生涯

内容説明

“物のあわれ”とは何か。日本とはどういう国か。心を大切にした思索者の思考の軌跡。

目次

言葉編(生きる信念;「物のあわれを知る」;「心」と「事」と「言葉」;「物学び」の力)
生涯編(略年譜;本居宣長の生涯)

著者等紹介

吉田悦之[ヨシダヨシユキ]
1957年、三重県松阪市生まれ。國學院大學文学部卒業。本居宣長記念館研究員などを経て、現在、公益財団法人鈴屋遺蹟保存会常任理事。本居宣長記念館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

41
 外来文化への好奇心旺盛な日本人はあらゆる思想を排除せず貪欲に「習合」していった。日本人自身も様々な民族の混血した結果「雑種」である。漢意(漢意)とは中国的な即物的なものの見方である。一方「もののあはれ」を感じる心情は「古事記」に始まる精神は宣長の生きた江戸時代でも残っていた。 宣長の後継者平田篤胤は過激化しそれが幕末の攘夷思想に発展する。  日本人の根本的精神は儒教、仏教、キリスト教などの過去にに波に洗われても二十一世紀の今まで変わっていない。 2022/05/11

壱萬弐仟縁

26
宣長は自分の足跡や家の歴史を回想、記録。自分の人生を絶えず点検、編集する(23頁)。私も40歳で自分史をまとめた。お世話になった先生のうち、反面教師もいたことはいた。真に尊敬できる先生もいた。書いている今日、哲学者の鶴見俊輔氏が永眠された。庶民の哲学、悪人の処世術なども学んだ気がするが、今の平和を脅かすものへの抵抗も必要だ。(脱線失礼)本好き宣長(24頁~)。学問は継続第一。医者を生業とし、患者少なければ本が読めると喜びつつも収入減を憂えた人間宣長(49頁)。2015/08/04

双海(ふたみ)

14
「さっぱりとうつくしうなった」(訳:すっかりきれいになったね)・・・『大平翁御手記之写』に記載されている宣長の最期の言葉です。記録した養子の大平によると、父宣長の危篤を聞いて四日市から夫と駆けつけた娘ひだの顔を見て、腫れ物がきれいに治癒したことを喜んだ言葉とのこと。娘を想う父親の気持ちがよくわかりますね。2019/07/07

ほたる

0
歴史の教科書で詳しく扱われない偉人。 現代にいたらスーパーハイスペックおじさんなのに….2021/07/09

やっこ

0
本居宣長の考えは、グローバル化が進む現代にも生きるだろう。日本人は、昔よりも日本人としての意識が薄まり、海外の文化や人を絶対視し、自分の文化を卑下する人が多い。もっと、日本人として日本の文化や考え方に誇りを持ちたいとの思った。そのためにも、常識や先入観をなくし、すべてを疑い、自分の考えを持てるようになりたい。2018/06/07

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