出版社内容情報
「柴を背負って本を読んでいる像」で有名な二宮金次郎の「勤労」「倹約」「推譲」の精神を、著作・日記・書簡から読み解く。
二宮金次郎は「柴を背負って歩きながら本を読んでいる像」で有名です。彼が学ぶことに熱心であったことは確かですが、それは明治以降の「修身教科書」で取り上げられた偶像です。江戸時代後期、諸藩の財政再建や、農村の復興に率先垂範で取り組んだ指導者としての活躍がないがしろにされています。本書は、「報徳思想」として現在に継承されている「勤労」「倹約」「推譲」の改革方針を、著作・日記・書簡などから明らかにしました。
内容説明
“大人の金次郎”がどのように生きたか知っていますか。
目次
言葉編(道理に従い、徳に報いる;民を思い、民のために生きる;分を知り、将来に譲る;いかに改革を進めるか)
生涯編
著者等紹介
二宮康裕[ニノミヤヤスヒロ]
1947年、神奈川県生まれ。東北大学大学院博士課程前期(日本思想史)修了、同後期中退。出版社編集部、公立学校教員を経て、金次郎研究に専念。二宮総本家当主、日本思想史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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