出版社内容情報
人びとを救済する利他の精神で、日本仏教の改革者となった最澄。「一隅を照らす」人びとを国宝とするその教えのすべて。
仏教が国家の庇護を受け、僧侶がエリートの地位に安閑としていた時代に、最澄は比叡山に入って修行を始め、すべての人びとを迷いから救い出すことを決意する。その利他の精神と清々しい生き方は、その後の日本仏教のあり方をリードし、法然・親鸞・日蓮など鎌倉仏教の祖師たちは比叡山で修行することによって成長している。「一隅を照らす」人びとを国宝とするその教えは、いまその輝きを増している。
目次
言葉編(利他に生きる;比叡山上での大乗戒;修行と教育;法華一乗に徹す)
生涯編
著者等紹介
多田孝正[タダコウショウ]
1938年、神奈川県生まれ。大正大学仏教学部卒業後、東京大学大学院博士課程(印度哲学)修了。大正大学教授などを経て、大正大学名誉教授。専門は中国仏教学。文学博士(東京大学)
木内堯大[キウチギョウダイ]
1974年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、大正大学大学院博士課程修了。現在、大正大学非常勤講師。博士(仏教学・大正大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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