一休―日本人のこころの言葉

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一休―日本人のこころの言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422800578
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0381

出版社内容情報

虚栄と名利に流れた仏教界の改革を目指す一方、風狂ともいえる奇抜な言動に明け暮れた禅僧、一休宗純の謎につつまれた生涯とは。

室町時代の乱世に生きた禅僧・一休宗純とは何者か、その実像を明らかにすることは困難である。当時の虚栄と名利に流れた仏教界の改革を目指す一方、風狂ともいえる奇抜な言動に明け暮れた生涯は多くの謎につつまれているからだ。本書は、法語、道歌などから一休の本音を探るとともに、当時それがどのように受け取られ、現在はどのように解釈されているかに言及しながら、奇行の仮面に隠された真の一休像を追求する。

【著者紹介】
西村惠信(にしむら・えしん)
1933年、滋賀県生まれ。花園大学仏教学部卒業後、南禅寺僧堂に入門。1960年米国ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教研究)。1970年京都大学大学院博士課程(宗教学専攻)修了。文学博士。花園大学教授、花園大学学長を歴任。現在、花園大学名誉教授、(財)禅文化研究所長。
主な著書に『碧巌録の読み方』(大法輪閣)、『禅語に学ぶ生き方。死に方』『臨済録をめぐる断章』(禅文化研究所)、『禅、「あるがまま」に生きる』(三笠書房)、『禅語録傍訳全書』(四季社)、『仏教徒であることの条件』『己事究明の思想と方法』(法蔵館)、『禅の体験と伝達』(ノンブル社)、『無門関』(岩波文庫)などがある。

内容説明

真の悟りに達しながら“風狂”に生きた一休―虚栄を嫌ったその生きざまと詩魂が激しく共鳴する。

目次

言葉編(骸骨の住む世界(喜怒哀楽の全体が人生の真実;人生は苦しみで成り立っている ほか)
心しだいの地獄極楽(心は五感のはたらきだ;素晴らしいものには形がない ほか)
浄土はどこに(澄んだ人のなかには仏がいる;人間は鍛えれば大きなはたらきをする ほか)
迷いと悟り(真理は自ら体験せよ;迷いの世界から悟りの世界へ ほか))
生涯編(略年譜;一休の生涯)

著者等紹介

西村惠信[ニシムラエシン]
1933年、滋賀県生まれ。花園大学仏教学部(禅学専攻)卒業後、南禅寺僧堂に入門。1960年米国ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教研究)。1970年京都大学大学院博士課程(宗教学専攻)修了。文学博士。花園大学教授、花園大学学長を歴任。現在、花園大学名誉教授、(財)禅文化研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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哲学(てつまなぶ)

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「我はこれなにものぞ何ものぞと、頭頂より尻までさぐるべし。さぐるともさぐられぬ ところは我なり。【現代語訳】自分とはいったい何か、自分とはいかなるものなのかと、頭のてっぺ んから尻の穴まで、身体中を探ってみなければなりません。どんどん探り続けて いくと、どこにもこれが自分だというものがないことがわかります。探っても探って も採れないところ、そこにこそ自分というものがあるのです。」 頭はある、尻はある。だが、自分という言葉が指す実体はない。リアリティのある自分があるとしたら、「今、ここ」の意識しかない。2013/09/23

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