出版社内容情報
鎌倉時代、日本に初めて真の禅をもたらした道元は、本当の師を求めて中国に渡り、ついに「天童如浄」に巡り合う。そして、ただひたすら坐禅すること(只管打挫)によって、心身が一切の束縛から解き放たれる境地(身心脱落)に達した。その体験から発せられた道元禅の根幹となる40の言葉を解説するとともに、人里離れた山水のなかに身をおいて仏道の修行をしつづけた清冽な生涯を紹介する。「修行と悟り」の本質を解き明かす好著。
内容説明
“修行”と“悟り”は一つのものである。ただひたすら、座禅せよ。人間の真の姿が見えてくる。
目次
1 生死(仏法の真実をどう極めるか;生死にとらわれてはならない ほか)
2 正師・修行(求法の精神;真実の師を得なければならない ほか)
3 悟り(時はただ過ぎ去るものではない;身心脱落―身も心も束縛から抜け出る ほか)
4 愛語(善を行うものは苦や迷いから離れる;女人なにのとがかある、男子なにの徳かある ほか)
5 山水(山水の清らかさのなかで仏心を知る;雪裏の梅華 ほか)
著者等紹介
大谷哲夫[オオタニテツオ]
1939年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文研東洋哲学専攻修了。駒澤大学大学院文研・仏教学専攻博士課程満期後、曹洞宗宗学研究所所員・幹事・講師を経て、駒澤大学に奉職。同大学副学長、学長、総長を歴任。現在同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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