出版社内容情報
日本史上の偉人の生きざまと、そのこころの世界を、彼らが遺した珠玉の言葉でたどる新シリーズ。第1巻は、弘法大師・空海。
目次
言葉編(人間と仏性;生きる道を求める;真理を知る)
生涯編
著者等紹介
村上保壽[ムラカミヤストシ]
1941年、京都府生まれ。東北大学文学部哲学科卒業後、東北大学大学院文学研究科修士課程実践哲学専攻修了。東北大学助手、山口大学教授、高野山大学教授を経て、総本山金剛峯寺執行・高野山真言宗教学部長、高野山大学名誉教授。博士(文学)東北大学、高野山伝燈大阿闍梨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デビっちん
4
大きな視点と構想力から物事の本質を直感し把握する才能と力量こそが、著者が考える空海象。最澄は、論理から真理を導くタイプであるが、空海は実践を通じて直観的に真理を導くタイプ。我々は一般に、言葉で考え、言葉で行動している。心理は自分の外の世界ではなく、自身の心中にあるということ。空海の「こころの言葉」は、私たち自身の身と心のあり方に隠されており、日々の生活や体験を通して、それに気づくかどうか。心理面の「気づき」と身体面のアレクサンダー・テクニークを通じて、心と体をリンクさせるセミナーを受講した。まさに空海 2014/12/20
T坊主
4
1)悟りの智慧が世界を創造する”言葉”の中に隠されていると考えている。この言葉を外に求めるのではなく、私達自身の心の中に求めている。2)迷っている人は自分に迷っている。自分の心を冷静に見据えることができず、自分のありのままの姿を知らないから迷う。3)自らを省みるとは、あくまでも迷っている自己の心の中に視線を向ける事。視線を常に他人や外に向け、眼前の対象の良し悪しや好き嫌いを評価するだけの人或は成功不成功だけを反省しているなどには、反省は無縁のものとなる。そのような人は、自分の心の本源を悟る事はできない。2013/09/01
AZALEA
0
★★★★2015/04/24