読む技術―成熟した読書人を目指して

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422800301
  • NDC分類 019
  • Cコード C0081

出版社内容情報

読書生活をより豊かに深くするためにどうするか。読書の基本をおさえながら、日本で初めて「読書科学」を活用して提唱する。

文章が読めるのに本を読まない人(不読者)が増えている。一方、なにをどう読んだらいいか迷っている人も多い。本があるのに読まないのはもったいないし、読むならよりよい読み方をすすめたい。しかも、生涯にわたって読み続けたほうがいい。本書は、そのような視点から、読書という広大な世界を楽しむ「成熟した読者」になるためにどうするかを、読書の基本をおさえながら、日本で初めて「読書科学」の成果を活用して述べたものである。

I章 「読む」とはどういうことか
II章 読書をいつ、どこで学んだか
III章 自分の読書術をつくる
IV章 読書生活を生きる
V章 ネット時代の読書術

内容説明

ネット社会になって読書の世界は大きく変わりつつあります。自分の読書生活をまっとうするためにいまからやれることはなんでしょうか―。「読書科学」の視点から「読書意欲」を生み出す技術についての提案!

目次

1章 「読む」とはどういうことか(読書の世界は変貌しつつある;「読書科学」とは ほか)
2章 読書をいつ、どこで学んだか(読むことをどう教えられてきたか;「読解」と「読書」の二極分化 ほか)
3章 自分の読書術をつくる(受容する読書から創造する読書へ;梶井基次郎『檸檬』を読む ほか)
4章 読書生活を生きる(自分はどんな読者なのか;読む技術を鍛え直す ほか)
5章 ネット時代の読書術(読むことは単なる消費行動か;ネットワークが支える読書 ほか)

著者等紹介

塚田泰彦[ツカダヤスヒコ]
1952年、滋賀県生まれ。東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、博士(教育学)。筑波大学附属駒場中・高等学校教諭、上越教育大学学校教育学部助教授、筑波大学教育学系教授などを経て、筑波大学人間系教授。専門は言語教育学、国語科教育。日本読書学会会長、全国大学国語教育学会理事長、日本国語教育学会常任理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Riopapa

7
読むことの三段階,①字面の読み,②文章理解の読み,③読書の読みという分け方はすっきりする。②までは学校で教わるが,③につなぐのが難しい。特に外国語は①で苦労して,②まで行くのも大変であり,まして③までとなると,その域に達する人は少数だろう。研究の入門書的要素もあり,また読んでみたい。2015/07/12

桃の種

4
思ったこと  書くことで読みを理解できる。また、筆者の立場、考えを考えながら書くことで文の構成、意図が見えるようになり、理解が進む。  語彙は文章を読むことで獲得できる。既知と未知を繋げる脳内のネットワークが大切。  2020/11/06

和草(にこぐさ)

4
本を「本質的に読むとは」、「読書の幅を広げる」この2点に納得。2015/09/18

オザキ

3
読むということを認知と社会的な面から説明した本。面白かったです。是非お勧めします。2017/05/01

かばお

3
読書は好きだ、でも漫然と読みすすめている気がしてならない。他人にどうやって本を読んでいるかを聞きたいけど聞けない、そう悩んでいるときにであった本だった。 読書の方法論・あり方について敬体で書かれていた。この本を読んで当初の悩みは解消された。 この本のなかで言われていた、 読書遍歴を明らかにするための読書基地とはこの読書メーターのことをさしているのだろう。2015/01/23

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