出版社内容情報
＜内容紹介＞
「プロの碁は難しくてよくわからない」とは、アマチュアの率直な感想である｡確かにプロの打ち手には、深い読みに裏付けられた理解しづらい部分が多くあるのも事実だろう。しかし、プロが打っている手でもアマチュアがすぐに活用できる部分も少なくない｡それこそもっとも基本的な事項であり、ぜひとも身につけてほしい考え方・技術である。本書は最近の実戦を題材に、布石・定石の打ち方を問題を解きながら楽しく勉強できる格好の書。
＜まえがき＞
まえがき
音楽や絵画、書を習うとき、みなさんはどうするのがいい上達法だと考えますか。基本を学んだあとは、よいお手本を見たり聞いたりして、基本的なところからまずはマネをするということをされるのではないですか。よい音楽を聴いたり、いい絵や書に多く触れ鑑賞することも、うまくなるには不可欠でしょう。
碁も音楽も絵画も書も芸術に関して働く脳（右脳）を使ういう観点からも、同じ上達法が使えると思います。ルールや基本を知ったあとは、よいお手本、すなわちプロのいい碁をたくさん見て学ぶことが不可欠なのです。
「プロの碁は難しくてよく分からない」という声は、僕もよくききます。確かに深い読みに裏付けられた理解しづらい部分も多くあるでしょう。けれどもプロが打っている手でも、みなさんがすぐ活用できる部分も数多くあります。それはもっとも基本的な事項であり、ぜひ身につけていただきたいことでもあります。
本書はすべて僕の最近の実戦を題材にしてあります。その中で、アマチュアのみなさんが勉強になると思う場面を示し、問題にしてみなさんが考えられる形式にしました。布石、定石の者え方で、ぜひ身につけておいてもらいたいことを中心に出題しました。僕の最近の研究も織り交ぜていますので、初級者から有段者の方まで楽しんでもらえる内容になっています。
みなさんの棋カアップはもちろん、碁の楽しさも増すことが僕の願いです。 依田紀基
内容説明
定石で戦いに強くなろう。布石で正しい方向を身につけよう。
目次
第１章 定石で戦いに強くなろう
第２章 布石で正しい方向を身につけよう
著者等紹介
依田紀基［ヨダノリモト］
１９６６年２月１１日、北海道美唄市で生まれ、岩見沢市で育つ。安藤武夫七段門下。８０年入段、９３年九段。新人王優勝５回。９５年、第３３期十段戦で初の番碁出場、大竹英雄十段を破りビッグタイトルを獲得。９６年、碁聖位も奪って二冠。同年、第１回三星火災杯世界オープン戦で優勝。２０００年、２度目の挑戦で趙治勲名人を四連勝で破り、初の名人位を獲得。名人四連覇は史上三人目。０５年現在、碁聖位二連覇中。獲得タイトル数は３３。慎重、細心で、明るい形勢判断が特徴
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