アルケミスト双書 闇の西洋絵画史 9<br> 闇の西洋絵画史〈9〉楼閣

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アルケミスト双書 闇の西洋絵画史 9
闇の西洋絵画史〈9〉楼閣

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  • サイズ A5判/ページ数 64p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422701394
  • NDC分類 723
  • Cコード C0371

出版社内容情報

第2期【白の闇】篇刊行。
堂々のシリーズ完結!
大好評シリーズ「アルケミスト双書」、
『闇の西洋絵画史』篇、全10巻がついに完成!!
西洋美術の「闇」の側面を浮かび上がらせる、
妖しくも美しい西洋絵画史シリーズ(フルカラー)。

著者は編集者で評論家の〈山田五郎〉。


■著者・山田五郎より
西洋絵画には、
教科書には載せられない「影の名画」もあれば、
逆によく見る名画に「影の意味」が
隠されていることもあります。けれども、
今日の感覚では不健全と思える表現や寓意も、
描かれた背景を知れば納得でき、
見え方が変わってくるはずです。
西洋絵画の本質は、
その最大の特徴である陰影法と同様に、
光のあたる表面だけではなく
闇の側面も見ることで、はじめて立体的に
浮かび上がってくるのではないでしょうか。


■本シリーズの特徴
・1冊1テーマを詳説
・類をみないユニークな切り口
・1冊あたり約70作品を掲載
・コンパクトで瀟洒な造本
・本物の美術の教養に
・ゲームや漫画他、創作のための資料としても


■シリーズ
*第2期:【白の闇】篇
〈6〉天使
〈7〉美童
〈8〉聖獣
〈9〉楼閣
〈10〉殉教

*第1期:【黒の闇】篇
〈1〉悪魔
〈2〉魔性
〈3〉怪物
〈4〉髑髏
〈5〉横死


■まえがき(〈9〉楼閣)
西洋古典絵画の王道である歴史画は、
画家が見たことのない過去の情景を描く絵画。
そして絵を描く上での大きな楽しみは、
想像力を膨らませることにほかなりません。
だから画家はえてして時代考証より
自身の美意識を優先し、
理想の光景を描き?します。
中でも多くの画家が力を入れたのが建築でした。
現実には建造不可能な楼閣も、
絵画なら自在に描き出せるのですから。
かくして西洋絵画には、
歴史画の名を借りた空想楼閣が
林立することになったのです。
そこには画家個人の美意識だけではなく、
それぞれの時代の夢と欲望、あるいは絶望が、
形となって映し出されています。

内容説明

滅びてもなお美しい夢の高殿。珠玉の名画が誘う、西洋絵画の「闇」の世界。

目次

1 バベルの塔
2 宮殿・神殿
3 理想都市
4 空想楼閣
5 廃墟

著者等紹介

山田五郎[ヤマダゴロウ]
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot‐Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。テレビ・ラジオの出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

182
第四弾『楼閣』です。楼閣と言えば、「バベルの塔」ですが、尖塔と言うよりもピラミッドに近い(表紙絵参照)感じでした。 https://www.sogensha.co.jp/special/yaminoseiyokaigashi/2022/01/24

アキ

98
旧約聖書のバベルの塔のバリエーションも数多くあり、宮殿・神殿、理想都市、空想楼閣まで絵画では想像上の壮麗な建築物もみられるが、それが廃墟を描くとなると、かつて人が住んでいた影をどこかに探してしまいます。ターナーの廃墟の城がピクチャレスクと呼ばれたように、19世紀の滅びの美学にもまた惹かれるものがある。アルノルト・ベックリン、ヴィルヘルム・ハマスホイ、フェルナン・クノップフ、ルネ・マグリットの人気のない建物にも魅力を感じます。2022/02/24

Nat

50
図書館本。様々なバベルの塔があって面白い。1番好きなのは、ブリューゲルの2つのバベルの塔。モンス・デジデリオの絵は初めて見たかもしれない。謎の幻想楼閣画家って、実態の多くが謎すぎる存在。カルロ・クリヴェッリの「聖エミディリウスを伴う受胎告知」は、見れば見るほど異色作。ボスの「快楽の園」は、もう少し大きな図版で見たいところ。2023/01/14

姉勤

37
「楼閣」との表題だが建築(石とモルタル)物を主題に、かつ実際の建物というより架空のイメージの中の舞台としてのモチーフを纏める。神や人間と言っても、自然物の延長に対して、建築は他人の言葉を借りれば脳化した世界の構築であり、彫像や柱など空間を埋めずにいられない画家の性分であったり、自然の中に建築を配することで生まれる、人間の気配や縁(よすが)。特に数百年前から廃墟フェチがいることが嬉しい。しかし大判でないと伝わらない迫力なり精緻さが残念なシリーズでもある。2023/10/28

kei-zu

32
「楼閣」という題材を不思議に思いながら本書を開くと「現実には建造不可能な楼閣も、絵画なら自在に描き出せる」とあり、なるほど! 表紙のブリューゲル「バベルの塔」はもちろん、私が大好きなヒエロニムス・ボスの絵画を「空想楼閣」と紹介するのも楽しい。興味深いのは、完成したばかりの堅牢な建造物を廃墟に描くセンスが18世紀にあったということ。現代の東京を廃墟に描く「東京幻想」と同じですね。2022/11/12

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