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出版社内容情報
※動画中の価格は2021年10月当時のものです。ご注意ください。
大好評シリーズ「アルケミスト双書」から
『闇の西洋絵画史』篇が登場!
西洋美術の「闇」の側面を浮かび上がらせる、
妖しくも美しい西洋絵画史シリーズ(フルカラー)。
著者は編集者で評論家の〈山田五郎〉。
■著者・山田五郎より
西洋絵画には、
教科書には載せられない「影の名画」もあれば、
逆によく見る名画に「影の意味」が
隠されていることもあります。けれども、
今日の感覚では不健全と思える表現や寓意も、
描かれた背景を知れば納得でき、
見え方が変わってくるはずです。
西洋絵画の本質は、
その最大の特徴である陰影法と同様に、
光のあたる表面だけではなく
闇の側面も見ることで、はじめて立体的に
浮かび上がってくるのではないでしょうか。
■本シリーズの特徴
・1冊1テーマを詳説
・類をみないユニークな切り口
・1冊あたり約70作品を掲載
・コンパクトで瀟洒な造本
・本物の美術の教養に
・ゲームや漫画他、創作のための資料としても
■シリーズ
*第1期:【黒の闇】篇
〈1〉悪魔
〈2〉魔性
〈3〉怪物
〈4〉髑髏
〈5〉横死
*第2期:【白の闇】篇
〈6〉天使
〈7〉美童
〈8〉聖獣
〈9〉楼閣
〈10〉殉教
■まえがき(〈3〉怪物)
怪という漢字は、何かの兆しとなる怪現象
というニュアンスを含みます。
ラテン語で怪物を意味する
「monstrum(モンストルム)」も、
本来は予兆の意。
人は天変地異への恐怖や期待を、
この世に存在しない怪物の姿で
表してきたのかもしれません。
予兆に凶兆と吉兆があるように、
怪物も害だけではなく益をもたらすことも。
ギリシャやゲルマンの神話には、
友好的な怪物も登場します。
キリスト教では異端視されて悪魔の範疇とされ、
地獄で亡者を苦しめたり
現世で聖者を誘惑したりする役を課される怪物が、
どこかユーモラスに描かれるのはそのせいでしょう。
内容説明
敵か味方か、魑魅魍魎の大行進。影があるから光が見える。暗闇から浮かび上がる西洋絵画の本質。古今の名画で綴る、妖しくも美しい西洋絵画史。
目次
1 キリスト教の怪物(ヒエロニムス・ボス;ピーテル・ブリューゲル1世;ヤン・ファン・エイク;ルーカス・クラーナハ(父)
ヨハネの黙示録
聖アントニウスの誘惑
聖ゲオルギウスと竜)
2 ギリシャ神話の怪物(ヘラクレスの功業;ペルセウスと怪物;獣人;人魚;巨人)
3 画家が幻視した怪物(ウィリアム・ブレイク;オディロン・ルドン;マックス・エルンスト;サルバドール・ダリ)
著者等紹介
山田五郎[ヤマダゴロウ]
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot‐Dog PRESS』編集長、総合編簒局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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