日本の砿都―石灰石が生んだ産業景観(テクノスケープ)

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日本の砿都―石灰石が生んだ産業景観(テクノスケープ)

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  • サイズ B5判/ページ数 264p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784422701110
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0072

出版社内容情報

日本各地に分布する石灰石鉱山。そこを中心に形成された鉱山町を「砿都」と称しその産業景観、文化を発掘する初めての綜合的砿都論。黒いダイヤ・石炭に比して、白いダイヤと呼ばれる石灰石。明治以降、日本各地に分布する石灰石鉱山を中心に形成された鉱山町を「砿都」と称し、その産業景観にスポットを当てながら、砿都ならではの歴史を描き、さまざまな文化を発掘する、初めての綜合的砿都論。かつて栄えた砿都から、今もダイナミックに革新を続ける砿都まで、独自の特徴を持つ景観文化を、著者自らが撮影した膨大な写真を交えて明らかにする、新しい工業風土論。

はじめに
序論 砿都の誕生―新たな風景の発見
◆第一部 日本の三大砿都
第1章 沖縄―砿都のサンゴ島
第2章 秩父―神山が支え続けた砿都
第3章 美祢・長門―日本一有名な鍾乳洞と石灰石のハイウェイ
第4章 宇部・小野田―砿都のツインシティー
◆第二部 全国各地の個性的な砿都】
 【北海道】
第5章 上磯―日本最古の現役セメント工場
第6章 東鹿越―富良野のもう1つの顔
 【東北】
第7章 尻屋―寒立馬と本州最北端の砿都
第8章 八戸―ライムキャニオンの砿都
第9章 東山―宮沢賢治ゆかりの砿都
第10章 大船渡―復興を象徴するテクノスケープ
第11章 田村―2つの鍾乳洞と今和次郎の建築
 【関東】
第12章 葛生―古賀メロディの流れる石灰街道
第13章 日立―ゴンドラの行き交う珠玉の砿都
第14章 奥多摩―京浜を目指した石灰石の道
 【北陸・東海】
第15章 糸魚川―電力がもたらした化学の砿都
第16章 引佐―佐久間ダムを築いた砿都
第17章 田原―渡辺崋山の治めた砿都
 【中部】
第18章 美濃赤坂―金生山の育む砿都
第19章 本巣・大野―異色の工場・純白の神社
 【近畿】
第20章 藤原―関ヶ原を目指したセメントの道
第21章 伊吹―琵琶湖に刻まれた円空の砿都
第22章 由良―白いファンタジー
 【中国・四国】
第23章 新見・足立・芳井―備中の3砿都
第24章 東城―秘境帝釈峡とタンカル工場
第25章 高知―雄大なる黒潮文化圏の砿都
 【九州】
第26章 香春・田川―筑豊に築かれた東西の砿都
第27章 苅田・東谷―カルストの麓に築かれた東西の砿都
第28章 津久見・佐伯―リアス式海岸に並ぶ豊後の砿都
第29章 八代―白いダイヤの無人島
 あとがき―産業景観の世界的趨勢と新たなフェイズに向けて
  参考文献/索引

岡田 昌彰[オカダ マサアキ]
1967年茨城県日立市生まれ。東京工業大学工学部土木学科卒業。東京工業大学大学院博士後期課程修了。長大構造事業部、国土交通省国土技術政策総合研究所、東京大学アジア生物資源環境研究センターなどを経て、現在、近畿大学理工学部社会環境工学科教授。英国ケンブリッジ大学マクドナルド研究所客員研究員。著書に『テクノスケープ―同化と異化の景観論』(鹿島出版会、2003年)などがある。

内容説明

収録写真550点。“白いダイヤ”に映える、未知なる日本文化の古層と表層。

目次

第1部 日本の三大砿都(沖縄―砿都のサンゴ島;秩父―神山が支え続けた砿都;美祢・長門―日本一有名な鍾乳洞と石灰石のハイウェイ;宇部・小野田―砿都のツインシティー)
第2部 全国各地の個性的な砿都(上磯―日本最古の現役セメント工場;東鹿越―富良野のもう1つの顔;尻屋―寒立馬と本州最北端の砿都;八戸―ライムキャニオンの砿都 ほか)

著者等紹介

岡田昌彰[オカダマサアキ]
1967年茨城県日立市生まれ。東京工業大学工学部土木学科卒業。東京工業大学大学院博士後期課程修了。(株)長大構造事業部、国土交通省国土技術政策総合研究所(横須賀)、東京大学アジア生物資源環境研究センターなどを経て、近畿大学理工学部社会環境工学科教授。英国ケンブリッジ大学マクドナルド研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Abercrombie

2
石灰石鉱山により発展した鉱山町に残る文化遺産、産業景観を豊富な写真で紹介。町が形成されるとどこでも示し併せたように神社や音頭・小唄がつくられるのが面白い(セメント袋や石灰石を模した銘菓があるところも)。採算を取るためには効率的な輸送手段の確保が不可欠ってことで、基本、内陸にある鉱山から沿岸まで、鉄道、ベルトコンベア、架空索道などあらゆる方法が試されることに感心するが、中でも高速道路もろくに走っていない時代に専用道路の建設を推し進めた宇部興産の中安社長の先見の明には圧倒される。2017/05/01

Hiroki Nishizumi

1
実に興味深く読めた。秩父や宇部・小野田は分かるが沖縄も含めて三大鉱都とは驚いた。確かに珊瑚礁は石灰岩になるな。また日本中でこんなにセメント工場があるとは知らなかった。特に製紙会社が興した東鹿越、パイロットプランとしての本巣・大野など面白い例も多く参考になった。2019/02/19

takao

0
☆ 尻屋の石灰岩は室蘭に搬出。製鉄に石灰岩(白ダイヤ)不可欠。尻屋崎燈台は2006年土木学会の選奨土木遺産に認定。p.133 福島県田村市には、今和次郎設計による旧大越娯楽場(1926大正15年)が現存している。施主は繭生産組合。 2017/09/29

shm

0
白い山,ベルトコンベア,煙突。石灰・セメント産業がつくる独自の景観と文化。たしかに特徴的。2017/05/03

siomin

0
この本は非常に面白い。日本で唯一自給できる鉱物である石灰石にまつわる風景をまとめています。鉱山やセメント工場で地域に富をもたらしており、それらの風景を産業景観として保護すべきというのが著者の狙いで、時には感傷的な筆致が鼻につきますが、石灰石が近代日本にどれだけの貢献をしてきたのかが伝わってきます。そのなかでも、秩父は埼玉の奥地でありながら武甲山の石灰石で冨をもたらしたものの、そのせいで信仰の対象でもある山が傷つく姿を見なければならない複雑な感情を持つ秩父の人に心打たれます。2017/04/19

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