ポーランドの前衛美術―生き延びるための「応用ファンタジー」

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ポーランドの前衛美術―生き延びるための「応用ファンタジー」

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  • サイズ A5判/ページ数 182p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422700793
  • NDC分類 702.34
  • Cコード C3071

出版社内容情報

第二次世界大戦前後から今日までのポーランド美術の特質「応用ファンタジー」を通して、欧米中心の美術に再考を促す。

日本では紹介される機会の少ない、第二次世界大戦前後から今日までのポーランドの美術を取り上げる。厳しい状況下の1950年代のポーランドで生まれた、生き延びるための技術とウィットに満ちた芸術様式「応用ファンタジー」は、冷戦期にとどまらず、ポーランド芸術全体に見られる特質である。「想像力の飛翔と狂気との狭間をゆれ動くあり方」は21世紀の芸術の行方を照らし、欧米中心の美術に再考を促すきっかけとなるだろう。

はじめに

第一章 戦後~60年代を中心に
     戦前から戦後、ポーランド美術の果たした役割――全体主義と民主主義の狭間で
 1 冷戦下でのポーランドの文化的アイデンティティの構築――ヴルブレフスキ、ヤレマ、カントル
 2 戦前と戦後をつなぐモダニズムと前衛――スツシェミンスキとその後継者たち
 3 国家の文化政策がもたらしたもの――「雪解け」以後
 4 カトヴィツェの前衛

コラム1 ポーランドの至宝:レンブラントと珠玉の王室コレクション

第二章 1970~80年代を中心に
     ポーランドのネオ前衛
 1 冷戦期におけるポーランドのネオ前衛――ロバコフスキ、クフィエクリク、コズウォフスキ、鴨治、ベレシ、カントル、リベラ
 2 ヴォディチコの初期の活動とその意義

コラム2 イェジ・リシャルト「ユリィ」ジェリンスキ〔一九四三~一九八〇年〕「ユリィの帰還」

第三章 1990年代
     転換期の作法――中東欧の現代美術
 1 展覧会成立の背景
 2 出品作品
 3 中東欧圏の戦後現代美術再検討の機運

コラム3 存在へのアプローチ 戦後ポーランド美術への誘い

第四章 1980年代後半~現代
     21世紀における芸術の役割について――象徴と記憶:バウカ
 1 戦後のポーランド情勢、東欧革命以後
 2 映像作品を中心に
 3 闇に触れる――バウカ「事の次第」

コラム4 美術の中の歴史 Historia w sztuce

第五章 2000年代~現代
     現代美術におけるポーランド、応用ファンタジーとしてのポーランド美術
 1 映像と時間――レイマン
 2 日常からの「覆し」――アルトハメル、サスナル
 3 社会応用芸術
   3・11以後の芸術と批評の可能性――ジミェフスキ以後

おわりに

初出一覧
図版出典
口絵出典
参考文献
地図
年表
事項索引
人名索引

【著者紹介】
京都市立芸術大学美術学部准教授。1963年兵庫県生まれ。京都大学大学院哲学研究科博士後期課程美学美術史学専攻修了。ヤギェウォ大学哲学研究所美学研究室留学(クラクフ、ポーランド)。1991年から2008年まで国立国際美術館学芸課勤務。専門は近・現代美術、美学。主な展覧会企画は「芸術と環境」1998年、「いま、話そう」2002年、「転換期の作法」2005年、「液晶絵画」2008年、「龍野アートプロジェクト」2011-14年など。主な著書は『アヴァンギャルド宣言――中東欧のモダニズム』(三元社、2005年、共訳)、『ポーランド学を学ぶ人のために』(世界思想社、2007年、共著)、『中欧のモダンアート――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(彩流社、2013年、共著)、『珠玉のポーランド絵画』(創元社、2014年、共訳)など。

内容説明

第二次世界大戦後から今日までのポーランド美術を紹介。現代社会、現代美術にとっての意義を論じる。

目次

第1章 戦後~60年代を中心に 戦前から戦後、ポーランド美術の果たした役割―全体主義と民主主義の狭間で(冷戦下でのポーランドの文化的アイデンティティの構築―ヴルブレフスキ、ヤレマ、カントル;戦前と戦後をつなぐモダニズムと前衛―スツシェミンスキとその後継者たち ほか)
第2章 1970~80年代を中心に ポーランドのネオ前衛(冷戦期におけるポーランドのネオ前衛―ロバコフスキ、クフィエクリク、コズウォフスキ、鴨治、ベレシ、カントル、リベラ;ヴォディチコの初期の活動とその意義)
第3章 1990年代 転換期の作法―中東欧の現代美術(展覧会成立の背景;出品作品 ほか)
第4章 1980年代後半~現代 21世紀における芸術の役割について―象徴と記憶:バウカ(戦後のポーランド情勢、東欧革命以後;映像作品を中心に ほか)
第5章 2000年代~現代 現代美術におけるポーランド、応用ファンタジーとしてのポーランド美術(映像と時間―レイマン;日常からの「覆し」―アルトハメル、サスナル ほか)

著者等紹介

加須屋明子[カスヤアキコ]
京都市立芸術大学美術学部准教授。1963年兵庫県生まれ。京都大学大学院哲学研究科博士後期課程美学美術史学専攻修了。ヤギェウォ大学哲学研究所美学研究室留学(クラクフ、ポーランド)。1991年から2008年まで国立国際美術館学芸課勤務。専門は近・現代美術、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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保山ひャン

1
戦後から、カトヴィツェの前衛、70~80年代のネオ前衛(ヴォディチコなど)、90年代「転換期の作法」展、ミロスワフ・バウカ、2000年代ドミニク・レイマン、アルトハメル、サスナル、ジミェフスキなどを展望する。タイトルにある「応用ファンタジー」は、検閲や物不足などの厳しい状況を逆手にとった工夫と想像力を指している。ポーランドというと、タデウシュ・カントル(今年は生誕百年!)かハンス・ベルメールあたりが有名だが、それ以後の流れも既に押し寄せてきていることを認識した。2015/02/11

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