石が書く

個数:
  • ポイントキャンペーン
  • 動画あり

石が書く

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 12時54分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B5判/ページ数 136p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784422440361
  • NDC分類 701.6
  • Cコード C0044

出版社内容情報





長らく入手が困難であった名著を新訳で刊行
風景石、瑪瑙、セプタリア(亀甲石)など、特異な模様をもつ石。それらは人の想像力にどう働きかけてきたのか。石の断面の模様と、抽象芸術作品が交わる地点はあるのか。聖なるもの、遊び、神話、詩学、夢といったテーマを縦横に論じてきたカイヨワが、自らの石コレクションをもとに、「石の美は、普遍的な美の存在を示している」と論じた、他に例を見ない論考。1975年に新潮社から翻訳が刊行されながら、長らく日本語では入手困難であった美しい名著を、新たな翻訳で刊行。



石のなかの画像
あばら屋石
夢の石
セプタリア
ジャスパーと瑪瑙
石の書法―世界の構造
トスカーナの石灰岩
生命の参入―別の書法

注記
図版一覧
原注
訳注
本書掲載図版についての補足(山田英春)
訳者あとがき

[著]ロジェ・カイヨワ(カイヨワ,ロジェ)
フランスの文学者・批評家。1913年ランスに生まれる。シュルレアリスト・グループとの短い交流ののち、1937年にバタイユらとともに「社会学研究会」を設立。1952年にはユネスコが発行する国際的な学術誌『ディオゲネス』を創刊して編集長となる。『神話と人間』(1938)からはじまる著作のテーマは、神話・聖性・遊び・戦争・幻想芸術・夢など多岐にわたり、「知の巨人」と称される。遠く離れた領域の知を結びつける方法論「対角線の科学」を提唱した。邦訳書に『人間と聖なるもの』『夢の現象学』『遊びと人間』『メドゥーサと仲間たち』『戦争論』『幻想のさなかに』『イメージと人間』『反対称』『蛸』『アルペイオスの流れ』などがある。1978年没。

[訳]菅谷 暁(スガヤ サトル)
1947年生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学大学院仏文学科博士課程退学。科学史・文学専攻。訳書にセリーヌ『ゼンメルヴァイスの生涯と業績』(倒語社、1981)、コイレ『ガリレオ研究』(法政大学出版局、1988)、ビュフォン『自然の諸時期』(法政大学出版局、1994)、ゴオー『地質学の歴史』(みすず書房、1997)、ラドウィック『太古の光景』(新評論、2009)、『化石の意味』(共訳、みすず書房、2013)『デヴォン紀大論争』(みすず書房、2021)などがある。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

内容説明

聖なるもの、遊び、神話、詩学、夢といったテーマを縦横に論じてきた「知の巨人」カイヨワが、自らの石コレクションをもとに、“石の美は、普遍的な美の存在を示している”と論じた、他に例を見ない論考。

目次

石のなかの画像
あばら屋石
夢の石
セプタリア
ジャスパーと瑪瑙 石の書法―世界の構造
トスカーナの石灰岩
生命の参入―別の書法

著者等紹介

カイヨワ,ロジェ[カイヨワ,ロジェ] [Caillois,Roger]
フランスの文学者・批評家。1913年フランスに生まれる。シュルレアリスト・グループとの短い交流ののち、1937年にバタイユらとともに「社会学研究会」を設立。1952年にはユネスコが発行する国際的な学術誌『ディオゲネス』を創刊して編集長となる。『神話と人間』(1938)からはじまる著作のテーマは、神話・聖性・遊び・戦争・幻想芸術・夢など多岐にわたり、「知の巨人」と称される。遠く離れた領域の知を結びつける方法論「対角線の科学」を提唱した。1978年没

菅谷暁[スガヤサトル]
1947年生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学大学院仏文学科博士課程退学。科学史・文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

124
1975年に翻訳された本を、新たな翻訳と装幀で出版したもの。ブックデザインと石の写真の色調や濃度を補正したのは山田英春。西洋だけでなく、東洋においても石の美に魅せられてきた人類の歴史を感じさせてくれる。幾何学的な紋様にも景色や物語を見出そうとする人間の習性は、瑪瑙やジャスパー、あばら屋石、セブタリアなどふんだんに見られる。フランスの文学者ロジェ・カイヨワの文章は難解で理解不能だが、これらの写真を見ると、人間が作り出す美は自然が作り出す作者のいない美の中のほんの一部でしかないことがわかる。2023/01/30

ショア

28
石の写真集かと思い図書館で気軽に手に取るがやばい本だった。フランスの思想家であるカイヨワの書。原書1970年。初翻訳書が1975年に刊行、印刷品質が現代ほど良くなく、実物とずれていたようで2022年に新翻訳書として本書を刊行。 石に描かれた絵。宝石はあまり興味がないが風景画のような模様と絵画は美しい。なんだか実物を見たい、欲しい気持ちにさせる。 スペインのセプタリア。瑪瑙。ジャスパー。トスカーナの石灰岩。宇宙望遠鏡で見えるあの写真ぽいから好みなんだろうか。 と思って役者あとがきを読んで衝撃を受けた。2023/09/23

内島菫

18
ここでもミーメーシスの問題が顔を出す。通常それは単なる自然の模倣と解される。が、ミーメーシスを自然の表面をなるべくそっくりにうつしとるような模倣ではなく、自然の本質や核心部分を探究するという意味での模倣ととらえるならば、「石が書く」ものと人間が(芸術として)つくるものとの間には、最初から繋がりがある。カイヨワのいうように人間自身も自然の産物であり、対角線もしくは対蹠地の位置にある石と人間は、やはり最初から線で結ばれる。これもまたカイヨワが述べるが如く宇宙はひとつだからという理由で。2022/10/23

lovemys

14
石愛がすごい! こんなに語られたら、鉱石がすごく有り難いものに感じてしまう。もともと鉱石が好きなので読んでみた本だけど、カイヨワさんの石愛がすごすぎて、私ごときが鉱石好きとか言っているのが申し訳なく感じてしまった。遥か昔から、その美しさに魅せられた人々によりコレクションされ、売買されてきた鉱石たち。自然が創る美しさの偶然性。長い時間をかけて出来上がった姿に出会える瞬間。その年月の積み重ねを所有する恍惚感。その全てに美を感じた。鉱石にこんなに浪漫があるとは! カイヨワさんだから描けた世界観は美しかった。2023/01/05

奏市

14
図書館の新しく入った本のコーナーで変なタイトルと変な写真に惹かれて手に取ったら、哲学者カイヨワによる自身の石コレクションについて独自の妄想的表現により解説したものだった。今年石拾い・集め・鑑賞にはまり且つカイヨワにも興味持っていた身として自分の為の本だと感じ嬉々として借りた。表現が独特で難解でもあり理解が及ばない部分もあったが、今後の石集めのヒントをもらえた気がする。55頁写真のドイツ産セプタリアがかっこよくて好きだ。「石は無謬の、無媒介の、誰かに弁明する必要のない、固有の美によって人を引きつける」2022/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19894320
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。