出版社内容情報
好評のガイドブックに、新たな続編が登場
『知っておきたい日本の絶滅危惧植物図鑑』(2020年刊)に待望の第2弾が登場。前著に引き続き、新たに選出した希少種約100種を貴重な写真と解説で紹介する。
著者は、長く保護活動に携わり、絶滅危惧植物の写真撮影をライフワークにしている京都府立植物園元園長の長澤淳一氏。その他、各分野の専門家・研究者が寄稿した。
「日本の絶滅危惧種の半分以上は植物」であることを知るきっかけになる一冊。植物に興味のあるビギナーから愛好家まで、話題のSDGs関連本としてもオススメ。
◆掲載種
カンアオイ属、テンナンショウ属、エビネ属、サクラソウ類、ウチョウラン類、ナギラン類、シダ植物など
◆絶滅危惧植物の“ホットスポット”である世界自然遺産の島々(小笠原、奄美)の実情を伝える最新レポートも掲載
◆維管束植物以外の蘚苔類、藻類、地衣類、菌類なども一部紹介
内容説明
好評のガイドブックに第2弾が登場。希少植物の撮影をライフワークにしている著者による貴重な写真を多数収録。奄美・小笠原諸島の実情を伝えるレポートのほか、コケやキノコなどの危惧種も一部紹介。主な絶滅危惧種約100種を新たに紹介。
目次
1 絶滅危惧植物のいま(いまも日本の絶滅危惧種の半分以上は植物;国内希少野生動植物種の増加;島の植物が危ない;進化と絶滅は海洋島で起こりやすい;ブナ科植物の代わりに森の主役を目指す;固有植物種の割合は世界一の密度;希少な固有植物たち;島外からの侵入者に弱い海洋島の植物;小笠原諸島における絶滅危惧植物の保全)
特別寄稿 ハブとカンアオイを通して見る奄美大島世界自然遺産登録について―奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
2 絶滅危惧植物図鑑“維管束植物”
3 絶滅危惧植物図鑑“蘚苔類/藻類/地衣類/菌類”
著者等紹介
長澤淳一[ナガサワジュンイチ]
千葉大学園芸学部園芸学科卒。在学中から稀少な植物を求めて全国各地を巡り写真撮影を始める。京都府丹後農業研究所、京都府山城園芸研究所を経て1991年より京都府立植物園へ。樹木係、温室係を担当した後、2013~2017年まで同園の園長を務める。長く絶滅危惧種の調査と保護、増殖を中心に活動を続ける
瀬戸口浩彰[セトグチヒロアキ]
京都大学大学院地球環境学堂生物多様性保全論分野/大学院人間・環境学研究科生物環境動態論講座(併任)教授。専門は植物の系統分類学や系統地理学を基盤とした進化多様性に関する研究、および絶滅に瀕した植物集団の保全研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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