出版社内容情報
微細藻類の一種である珪藻〈ケイソウ〉は、淡水から海水まで広く分布し、世界中に約10万種が生息すると言われる。ガラス質の体を持ち、その幾何学的ともいえる形状は種類によってさまざまで、さらに細部をみると規則正しく整列した穴や突起などにより繊細な装飾もほどこされている。
珪藻はどこにでもいる普通の生き物でその量も多く、実は地球上の酸素の5分の1を光合成で生み出すほど重要な役割を果たしているが、その小ささ故に見過ごされがちである。だが、ひとたび顕微鏡で観察すると驚異のミクロの世界が広がっており、その美しくも摩訶不思議な姿に息を呑むこと間違いなしである。
謎多きミクロ生物の知られざる「微」と「美」の世界に迫る、かつてないビジュアルブック。
【日本語/英語併記】
Fascinating micro-beauty of nature
Diatoms are microscopic algae widely distributed in marine and freshwater environment
内容説明
ミクロの世界に広がる摩訶不思議な造形美。地球上で最も繁栄している植物プランクトン「ケイソウ」その知られざる“微”と“美”に迫るかつてないビジュアルブック。
目次
序章 珪藻について(珪藻とは;生態;被殻の構造;顕微鏡;細胞分裂;生活史と有性生殖;相手を見つける;学名)
1章 形―被殻・殻の多様性
2章 模様―胞紋を拡大すると
3章 結合―細胞同士がつながる仕組み
4章 突起―複雑怪奇なパーツ