出版社内容情報
植物が作り出す構造の中で、最も複雑な器官が種子。走査電子顕微鏡を駆使した驚異の写真と科学エッセーで誘う、種子の世界。
最初の種子はおよそ3億6000万年前に地球上に出現し、以来、極めて精緻な構造へと進化していった。植物が作り出す構造の中でも最も複雑な器官が種子である。どんなに微小な種子の中にも、植物の新しい生命を誕生させるのに必要な遺伝情報がすべて納められている。真の「生命のタイムカプセル」である種子を、走査電子顕微鏡を駆使して細部まで映し出す驚異の写真と、種子の世界にいざなうすばらしい科学エッセーの競演。
目次
生命のタイムカプセル
種子とは?(種子の進化;裸の種子;花という名の革命;被子植物の驚くべき性生活;被子植物の胚;被子植物の種子形成器官;果実と種子の散布;動物による散布)
ミレニアム・シード・バンク
建築学の青写真
植物のユートピア
付録
著者等紹介
ケスラー,ロブ[ケスラー,ロブ][Kesseler,Rob]
視覚芸術家。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン教授。2001年にNESTA(科学・技術・芸術のための国家基金)によってキュー王立植物園の特別研究員に任ぜられて以来、顕微鏡で見た植物を制作素材として活用している。講演も多く、英国王立科学研究所やリンネ協会で講演している。2006年からリンネ協会会員
シュトゥッピー,ヴォルフガング[シュトゥッピー,ヴォルフガング][Stuppy,Wolfgang]
種子形態学の専門家。ドイツ出身。カイザースラウテルン大学で学び、比較種子形態学・解剖学で博士号を取得。キュー王立植物園の種子保存部が運営する国際的保存活動であるミレニアム・シード・バンク・プロジェクト(MSBP)のスタッフのひとり。1999年からキューに所属して植物保存に携わり、2002年にMSBPに異動した
奥山雄大[オクヤマユウダイ]
植物学者。国立科学博物館植物研究部多様性解析・保全グループ/筑波実験植物園研究員。専門は進化生態学、遺伝学。(財)岩手生物工学研究センター研究員を経て2009年より現職。京都大学博士(人間・環境学)
武井摩利[タケイマリ]
翻訳家。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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