出版社内容情報
先端医療技術を駆使して治療にあたる心臓病専門医が、「心臓と心」の密接な関係に気づき、テクノロジーだけでは真の治癒に至らないと悟っていく過程を、患者が人生を取り戻していく感動的エピソードとともに語るノンフィクション。現代西洋医学と補完・代替医療とをブレンドした統合医療と、精神的サポートも含めた全人的なプログラムを実践しながら、心臓が単なるポンプではなく、脳とは独立した特別な能力を持つという画期的な研究成果も明かされる。
日本語版序文 上塚芳郎(東京女子医科大学教授)
はじめに――心臓の物語とは
◆第一部 機械的ポンプの神話
第一章 まだ知られていない心臓
第二章 心臓、脾臓、漏れるバルブ
◆第二部 心臓の言葉
第三章 ストレスの霧の中で
第四章 怒りのこだま
第五章 うつ病の風景
第六章 聖なる啓示
第七章 悲しみの呪縛
◆第三部 臓器を超えた心臓
第八章 小さい脳
第九章 万人をつなぐ一つの心臓
第一〇章 思いやりのある医療へ
引用文献
参考文献
訳者あとがき
内容説明
先端医療技術を駆使して治療にあたる心臓病専門医が、「心臓と心」の密接な関係に気づき、テクノロジーだけでは真の治癒に至らないと悟っていく過程を、患者が人生を取り戻していく感動的なエピソードとともに語るノンフィクション。現代西洋医学と補完・代替医療とをブレンドした統合医療と、精神的サポートも含めた全人的なプログラムを実践しながら、心臓が単なるポンプではなく、脳とは独立した特別な能力を持つという画期的な研究成果も明かされる。心臓病の再発予防にもつながる有益な提言は、患者、医師、そしてすべての人がよりよい人生を生きるためのヒントでもある。
目次
はじめに 心臓の物語とは
第1部 機械的ポンプの神話(まだ知られていない心臓;心臓、脾臓、漏れるバルブ)
第2部 心臓の言葉(ストレスの霧の中で;怒りのこだま;うつ病の風景;聖なる啓示;悲しみの呪縛)
第3部 臓器を超えた心臓(小さい脳;万人をつなぐ一つの心臓;思いやりのある医療へ)
著者等紹介
ガルネリ,ミミ[ガルネリ,ミミ][Guarneri,Mimi]
医学博士。スクリプス統合医療センターの創設者であり、医務部長。心臓病学、内科学、核医学、全人的医療の認定専門医。ニューヨーク大学で英文学を専攻後、ニューヨーク州立大学医学部を首席で卒業。コーネル大学付属病院では内科のアシスタント・チーフ・レジデント。心臓病医の研修をニューヨーク大学付属病院とカリフォルニアのラホヤにあるスクリプス・クリニックで修了。その間、心臓インターベンション治療部門のスタッフ内科医として何千回もステント挿入を実施
上塚芳郎[ウエツカヨシオ]
東京女子医科大学医療・病院管理学教授、循環器内科学教授兼任。日本循環器学会認定循環器専門医。1977年、北里大学医学部卒業。ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程修了を経て現職。循環器内科の診療を続けるかたわら、医学生に社会保障制度や医療経済の講義をしている
ケイ洋子[ケイヨウコ]
翻訳家。通訳。大阪大学文学部英文科卒業。ボストン大学大学院教育学修士課程修了。日本企業勤務の後、ボストン大学付属英語コースの非常勤講師、ハーバード大学で技術秘書、英語教育コンサルタント、米企業取締役を経て、2004年からはNHKにてニュース・インタビュー、「クローズアップ現代」などの映像翻訳に従事。実務翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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