人類堆肥化計画

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人類堆肥化計画

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  • サイズ 46判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422390048
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0039

出版社内容情報



潔癖文化に抑圧された腐爛の分解世界を、艶やかに解放する実践の書。
――藤原辰史(歴史研究者)

東千茅氏は、私が文学でやりたかったことを背徳の里山でやりまくっている極悪人だ!
――吉村萬壱(小説家)

生きることの迫真性を求めて、都会から奈良の里山へ移り住んだ若き農耕民が構想する、生き物たちとの貪欲で不道徳な共生宣言。一般に禁欲や清貧といった観念に結び付けられている里山を、人間を含む貪欲な多種たちの賑やかな吹き溜まりとして捉え直し、人間と異種たちとの結節点である堆肥を取り上げながら、現代社会において希釈・隠蔽されている「生の悦び」を基底から問い直す。本当に切実な問いと、根底を目指す思考とを、地についた生活に支えられた文章で表した、読む人に鮮烈な印象を与える第一著作。

「もとよりわたしは何者でもなく、何者かであろうとも思わない。当然、守るべき社会的立場など持ち合わせていない。しかし、だからこそ語りうる言葉があると思う。わたしは何の実績もない無名の落後者に違いないが、土の上では誰でも一匹の生き物なのであり、地位や肩書はかえって邪魔なものだ。わたしがつねに求めているのは、お行儀のいい言説ではなく、「ほんとうに切実な問いと、根底を目指す思考と、地についた方法」だけである。」(あとがきより)

内容説明

生きることの迫真性を求めて、都会から奈良の里山へ移り住んだ若き農耕民が構想する、生き物たちとの貪欲で不道徳な共生宣言。一般に禁欲や清貧といった観念に結び付けられている里山を、人間を含む貪欲な多種たちの賑やかな吹き溜まりとして捉え直し、人間と異種たちとの結節点である堆肥を取り上げながら、現代社会において希釈・隠蔽されている「生の悦び」を基底から問い直す。

目次

第1章(腐臭を放つ;腐敗の先の里山生活 ほか)
第2章(堆肥へ;自己堆肥化願望 ほか)
第3章(世界に逆らう;着陸する ほか)
第4章(“土”への堕落;生前堆肥 ほか)

著者等紹介

東千茅[アズマチガヤ]
農耕者、里山制作団体「つち式」主宰。1991年3月、大阪府生まれ。2015年、奈良県宇陀市大宇陀に移り住む。2020年、棚田と連続する杉山を雑木山に育む二百年計画「里山二二二〇」を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

路地

43
理想論が先行していた自然農法や地方移住の裏側が語られるようになってきたが、本書の著者は里山で生きることは悦びを得るための手段として突き抜けた理論を展開する。タイトルを含め独特な言葉選びと悪ぶったような態度が面白いのと同時に、理論的な農家生活を実践されていることも伺える興味深い一冊。2023/10/29

活字スキー

22
【もし足下の暗がりから離れることが立派で上等な人間らしい生き方だというなら、わたしは人間をやめる。望むところだ】今年のベスト間違いなし、文句なしの名著。著者はなんとサタニックなナチュラリストであることよ。「生きる」という行為の獰猛さ、ミもフタも無さ、そして芳しき腐臭沸き立つ悦びをここまで開けっ広げに語る著者に限りない敬意と羨望を覚えた。その貪欲さは探検家の角幡さんやサバイバル登山家の服部さん以上かもしれない。惚れた。【わたしたちの堆肥化を阻むものは、欲望の貧困に他ならない】 2021/12/02

ショア

21
図書館本。タイトルと装填に惹かれ手に取る。消費だけの資本主義や綺麗事、利権者の中途半端な腐敗に対する中卒里山農耕著者のアンチテーゼ。自然農耕の堆肥と腐敗をメタファーに宇宙全史の生と死、道徳的哲学的に腐敗しながら生きる、生かされていることの再認識。各章に挟まれる里山の春夏秋冬が哲学とリアルを行き来できて良い臨場感。本書で紹介されている他書も興味深い。2022/04/23

Sakie

21
攻撃的な里山主義と呼ぼうか。殺気だち殴りかかるごとく、腐敗、堕落、殺害と物騒な言葉を並べ、里山に求める思想を著者は綴る。山尾三省すら感傷的な自然崇拝者と断じ、中途半端な罪悪感を糾弾する。間に挟まれた満ちて足る季節の章から、暮らしの中で得た言葉と知れる。堆肥とは人も含めて、なべて同じ土壌で育まれ育む存在の在り、行く先。自ら落伍者と称する著者は生気に満ち、既に拡がろうとしている。自らの堆肥化のみならず人類の堆肥化と題している辺り、更なる企みを感じさせる。そうか、これは檄文なのだ。挑発されてやろうじゃないか。2020/12/31

kuukazoo

20
自然農を営む人の中には生きものとしての根源にかかわるラディカルな思考をする人がいて、全く違う生き方なのに(むしろそれゆえに)惹きつけられてしまうことがある。一見のどかに見える「里山」を破壊と殺戮の場と呼びながら、作者は里山に棲む多種の生物と共に生きていることを愉しみ、独自の脱人間中心的思考を展開。身体を通して得た思考は強い。「堆肥」として生き、死んで「堆肥」となる。こういう思想に立てれば死も恐怖ではなくなるのかと思いつつ、なかなかそこには入り込めないが、入口は閉ざさないようにしたい。2021/11/14

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