喜劇としての国際ビジネス―私が出会った“一流”という名の怪優たち

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喜劇としての国際ビジネス―私が出会った“一流”という名の怪優たち

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422340012
  • NDC分類 936
  • Cコード C0034

出版社内容情報

ドバイ・国連・アンゴラ・セネガル・ロシア・中国など、文字通り世界中を股にかけて活躍する法律家が、過去20年の間に経験した、あり得ない話が満載の実話集。権力者およびその取り巻きの肥大した虚像が剥がされ、〈一流〉を自認するビジネス・エリートのペテン師ぶりがあらわになる、爆笑ノンフィクション。激しい競争や闘争の中、まともな感覚を保つとはいったいどういうことかを知るためにも最適な、異色の国際ビジネス入門。

★推薦します
権力者を扱った人類学として傑出した作品。――ダニエル・カーネマン―ノーベル経済学賞受賞

<各章の紹介>
★ビッグ・サンディに魅せられて
私と友人グレッグで新たに立ち上げた法律事務所は、すぐに軌道に乗ったものの、本当に手掛けたいアフリカ案件の依頼はなかなか来なかった。そこへ、見知らぬ男リチャードから「アフリカの次世代のリーダー育成プログラム作成に力を貸してほしい」と連絡が入ったのだ。

★ドバイの夢
ビッグ・サンディの記憶も薄れかけたある日、首都ワシントンのフォー・シーズンズ・ホテルで、知人のジム・モーゼルから、シンクタンクに関わる二人の紳士を紹介された。

★国連で朝食を
ドバイから戻ったある日、元国連職員の友人とランチを摂った。その友人に招待されたディナーで私は、長年温めているアフリカでの都市改革プログラムに関心を抱いてくれたベンチャー資本家に知己を得る。

★ルアンダの教訓
ナミビアの友人ハラルドから元アンゴラ政府の高官を紹介された私は、彼らの協力で、新たな金融セクターを創出するためのイニシアティヴを開始し、首都ルアンダへと旅立った。

★ダカールからの逃亡
ルアンダの教訓はビジネス方針の再考を迫った。しばらくの休息を欲した私は、大好きな街パリへと旅立つ。

★チェス・ロシア風
時は二〇〇六年のこと。ロシアの友人、ヴィタリが手配した国立社会大学学長との会見が首尾よく済み、次の手を打つための会食をモスクワのレストランでしていた。

★霧の低地
「霧の低地」と呼ばれている天下の国務省。そことの仕事は、いつも気の滅入るものばかりだ。しかし、賢いジャーナリストの知人、ナイジェルの説得と仲介で、アフリカ担当の高級官僚であるネイサンにアポを取ることになり、霧の低地に再び足を踏み入れた。

★中華的階級
中国のシンクタンクから依頼されていた北京での講演を終えると、友人の張が北京最高級のレストランでの夕食会に招いてくれた。その夕食会は、共産党幹部で、実業家としても権勢を誇る、ある総裁が主宰するものであった。

★ワシントンDC、すなわち陰謀の巣窟
ロンドンにいたある日のこと、突然電話で、アメリカ副大統領の参謀であるヒュー・ワインダーから招待を受けた。

★金への愛ゆえに
権力ピラミッドの上の方では、いつも言うこととすることの間に巨大な谷間が横たわっている

内容説明

斬新な金融プログラムを引っ提げ、ドバイ・国連・アンゴラ・セネガル・ロシア・中国など、文字通り世界中を股にかけて活躍する謎の法律家レヴィン。その彼が過去20年の間に経験した笑撃の実話集。権力者およびその取り巻きの肥大した虚像が剥がされ、“一流”を自認するビジネス・エリートのペテン師ぶりがあらわになる、爆笑ノンフィクション。激しい競争や闘争の中、まともな感覚を保つとはいったいどういうことかを知るためにも最適な、異色の国際ビジネス入門。

目次

第1部(ビッグ・サンディに魅せられて;ドバイの夢;国連で朝食を;ルアンダの教訓;ダカールからの逃亡)
第2部(チェス・ロシア風;霧の低地;中華的階級;ワシントンDC、すなわち陰謀の巣窟;金への愛ゆえに)

著者等紹介

レヴィン,ダニエル[レヴィン,ダニエル] [Levin,Daniel]
弁護士資格を持つアメリカ人法律家。外交官の息子として、多感な幼少期を中東およびアフリカで過し、多様な文化、言葉、宗教に親しむ。法律を学び、研究職を経て法律家として独立。20年に亘り、世界各国の政府および研究機関と協同し、金融リテラシや政治的包摂を通じた経済発展と政治改革を推進する活動に従事する。この間、革新的な政治モデル、金融教育、改革イニシアティヴに関する数多くのシンクタンクに参加。過去5年の間、多くの君主国に助言し、その体制内での民主的法制の増進に尽力する。また、紛争地域における調定にも携わり、リヒテンシュタイン・ファウンデーション・フォー・ステイト・ガヴァナンス役員

松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渓流

2
タイトルは素晴らしき誤訳、でもセンスある題名。 世界を股にかける商売は、ぺテン師ほら吹きとの格闘をしてやっと玉にたどり着ける。いかさま師との交渉を楽しめないビジネスマンはことを成し遂げられない、これが言外に読み取った知識。2018/02/12

がんこおやじ

0
多分、国際的に公的な仕事に関わってきた法律の専門家による実体験の奇妙なエピソードをまとめた本。10個ぐらいのエピソードが書かれているが、アフリカの市場実態を書いたものと中国のとんでもないビジネスマンの話は面白かった。あとの話は、変な奴に裏切られた話や政治家のおめでたい話が多くて、面白くは読めるがそれだけとも言える。本が千円ぐらいなら買っても良いと思う。2020/04/11

Masayuki Shimura

0
【伏魔殿でお茶を】著者の失敗話で幕を開けるのですが,本書の白眉は中盤のロシア部分。政治とビジネスが絡み合いながら取り返しのつかない事態が展開していく様は非常にスリリングでした。教科書的には絶対に学べない「政治経済学」を知ることができる点で非常に魅力溢れる一冊です。2018/05/02

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