出版社内容情報
昭和40年に始まった「週刊読書人」の連載を書籍化。田原総一朗、松浦総三、草柳大蔵など128編に及ぶ渾身のルポで振り返る戦後。
戦後20年にあたる1965(昭和40)年、ジャーナリズムで戦後を振り返る試みが「週刊読書人」で開始された。田原総一朗、松浦総三、草柳大蔵など第一線級のルポライターの手によって戦後日本の歩みが描かれ、終わらざる戦後として問題を提起。当時の日本を騒がせていた安保闘争、言論弾圧、数々の疑獄事件など、戦後70年を迎えた現在、日本が何一つ変わらず今も同じ問題に直面していることに驚かされる128編に及ぶ渾身のルポ。
第1章 戦後理念の揺らぎ
第2章 サンフランシスコ講和から血のメーデーまで
第3章 出版界と言論ジャーナリズムの転換
第4章 日米安保とジャーナリズムの使命
第5章 終わらざる戦後
【著者紹介】
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内容説明
戦後20年を経た1966(昭和41)年、ジャーナリズムで戦後を振り返るという試みが「週刊読書人」で開始された。田原総一朗、松浦総三、青地晨、草柳大蔵など最前線の現場記者の手によって戦後日本の歩みが描かれ、終わらざる戦後として問題を提起。当時の日本を騒がせていた安保闘争、言論統制、その場しのぎの外交政策、企業倫理の欠如など、戦後70年をこえた現在、日本が何ひとつ変わらず、今もまったく同じ問題に直面していることに驚かされる。渾身のルポルタージュ128編を完全収録。
目次
第1章 戦後理念の揺らぎ(45年の実像―敗戦と自由戦士出獄―“臣民”から国民への最初の烽火;民主化の陰の人々―GHQの中の“異端派”―民主主義を教えた外人記者と将校 ほか)
第2章 サンフランシスコ講和から血のメーデーまで(昭電疑獄と「中央公論」上―「中公」の記事が発端に―編集長と部員を国会に喚問;昭電疑獄と「中央公論」下―議会政治のルール破る―政権たらい廻しの奇怪事の数々 ほか)
第3章 出版界と言論ジャーナリズムの転換(転換するジャーナリズム1―しぼむ民主的な高揚―雑誌「夫婦生活」ブームの背景;転換するジャーナリズム2―世界「講和特集号」の頃―占領から安保・行政協定成立へ ほか)
第4章 日米安保とジャーナリズムの使命(安保闘争・市民運動の高揚―ようやく大衆の中へ―地道な統一行動の積み重ねで;安保闘争・市民運動の高揚2―新条約の強行採決へ―警官隊や暴力団を院内に入れて ほか)
第5章 終わらざる戦後(三池炭鉱事故の陰に上―疑惑と不信と憎悪と―CO中毒問題の難かしさ痛感;三池炭鉱事故の陰に下―“逞しい明るさ”の家族―国家権力への憎悪が支えに ほか)
著者等紹介
植田康夫[ウエダヤスオ]
「週刊読書人」編集者、ジャーナリスト。日本の出版論を学問として確立した、現代日本を代表する編集者のひとり。日本出版学会会長、日本マスコミ学会理事などを歴任。上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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田中峰和