出版社内容情報
【解説】
アメリカのプロバスケットボール選手の80%、フットボール選手の65%、さらに驚くべきは、100メートル走歴代100傑の全てをアフリカにルーツを持つ黒人が占めている。この事実を直視するとき、スポーツ史の裏側が明らかになる!強さの秘密は苦闘の歴史をくぐり抜けた精神力なのか、あるいはDNAの力なのか……?国際記者クラブ賞に輝く気鋭のジャーナリストが、スポーツ界最後のタブーに鋭く切り込む渾身の力作!!
目次
第1部 タブー
第2部 証拠
第3部 科学
第4部 歴史
第5部 苦闘
第6部 女性
第7部 BLACK AND WHITE
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
8
話の大半は黒人がいかにステレオタイプにさらされてきたかで、歴史のおさらいといった感じもあった。黒人が強い分野でも、結果を残している人は一部地域に偏っているという話が面白かった。長距離はケニアのカレンジン。短距離は西アフリカ系統。黒人も色々という事で、もっと細分化してみれば因果もはっきりするのかもしれない。などと思いながらなんとなくケニアの事検索してみたら、なんとドーピングの話が。この本にもドーピングの話があるのだが、主に共産国と女性アスリートの話であり、そっちにも飛び火する話題とは思わなかった。びっくり。2017/09/24
ハナウタ
1
メンデル・ダーウィンから優生学や人種科学の起こり、それに絡んだ黒人のスポーツ参加の歴史に半分以上が割かれており、分かりやすく概観できる。//手元の本が第1版第1刷だったせいかもしれないが、終盤に誤字脱字が非常に多い。2012/12/16
hoven
0
五輪の男子100mの決勝にはなぜ黒人選手しかいないのか、それも西アフリカを起源とした選手しか決勝に出れない。なぜ東アフリカにサッカー強国がないのか、ケニアやエチオピアが長距離に強いのはなぜなのか。本当に遺伝的、身体的特長に踏み込んだ一冊。2007/06/06