内容説明
江戸時代の大ヒット旅行書シリーズ「都名所図会」「拾遺都名所図会」から京都名所と名場面を厳選し、絵ときスタイルという独自の趣向で古今の習俗や人間模様を活写する案内書。現代も多くの観光客を集める有名な寺社や山・川の名所のほか、名物・土産物、祭りや歳時記も題材にし、江戸期の京都と現代をつなぐ生活文化や歴史・地理がわかる全三十六景の名所が登場。
目次
第1章 社寺祭礼は都の華(清水寺「清水の舞台から飛び下りた人々」;東寺「浮世草子に見る江戸時代の東寺と京都」 ほか)
第2章 京の御土産話(西陣呉服「東陣は退き、西陣が残った」;清水焼「清水焼清水三年坂の登り窯に立つ煙」 ほか)
第3章 水の遊宴(神泉苑「江戸時代人が見た平安京の宴のあと」;四条大橋夕涼み「屏風絵になく、名所絵にあるもの」 ほか)
第4章 山城の山(比叡山・延暦寺「都の富士と歌に詠まれた偉容」;愛宕山・愛宕社「京第一の高山にして鬼住む山」 ほか)
著者等紹介
本渡章[ホンドアキラ]
1952年生まれ。作家・ライター。1996年、第三回パスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうこ
1
☆☆詳しく書いていておもしろい。2012/09/28
わ!
0
またまた決まった歴史散歩。次の行き先は京都に決定。早速、関連本を読み始めようと思って読んだ一冊。もはや慣れ親しんだ本渡章さんの本だが、氏の京都の本を読んだのは初めてだった。まぁ、あれだけ大阪に詳しい本渡さんなのだから、京都にも詳しいに違いない。さてこの本は「都名所図絵」を通して京都を紹介して行く。江戸時代の京都は不思議な町だ。天皇と言う王が住む都であるにも関わらず、あくまでも幕府のある江戸が首都。そんな京都は江戸時代の人にどの様に映っていたのだろうか?江戸時代に江戸時代の人が見た京都の町。魅力的だ。2022/03/31