大阪のスラムと盛り場―近代都市と場所の系譜学

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大阪のスラムと盛り場―近代都市と場所の系譜学

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  • サイズ B6判/ページ数 223p
  • 商品コード 9784422250274
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0039

出版社内容情報

【解説】
名護町、釜ヶ崎、黒門市場、千日前、飛田新地など、今日「ミナミ」と呼ばれる地域を、1880年代(明治中期)から1920年代(大正・昭和初期)にかけて観察し、盛り場、貧民街、市場、商店街、遊廓などの創出や変容・消滅を、「場所の系譜」としてたどる意欲的な試み。特に1920年代の心斎橋筋、道頓堀、千日前を遊歩した北尾鐐之助・小林秀雄・織田作之助らの足どりと語らいに注目し、消費される都市空間を描き出す。


内容説明

本書は、ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』の一文を導きとして、現在では「ミナミ」として知られる大阪の旧市街地南部の歴史を1880年代(明治中期)~1920年代(大正・昭和初期)のなかで観察し、盛り場、貧民街、市場、商店街、遊廓など、さまざまな場所の創出や変容、そしてその消滅を「場所の系譜」としてたどり記述する試みである。

目次

第1章 大阪の「市区改正」計画―悪疫流行時の衛生行政を中心に
第2章 「名護町」取り払い計画―大阪初のスラムクリアランスをめぐって
第3章 木賃宿街「釜ヶ崎」の成立とその背景
第4章 黒門市場の成立事情
第5章 盛り場「千日前」の系譜
第6章 飛田遊廓以降の花街と土地開発
第7章 消費される都市空間―遊歩者たちの足どりと語り

著者等紹介

加藤政洋[カトウマサヒロ]
1972年、長野県生まれ。1991年、長野県立諏訪清陵高等学校卒業。1995年、富山大学人文学部人文学科卒業。2000年、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。文学博士。専攻は人文地理学。現在、流通科学大学商学部専任講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

13
近代大阪の盛り場・スラム・市場・遊廓(千日前、名護町、黒門市場、飛田など)。人びとの活動が集中する「場所」について、形成過程を同時代史料の多数引用から物語る。通説・俗説で流布された一系的な説明・由緒とはまた別の事情を、場所のなりたちにおける非連続性に着目しながら再構築する試みは、著者が意識するところの「系譜学」(フーコー)に通じるものです。ただその試みは、同じく著者が重視する「遊歩者」の視点(ベンヤミン)とやや摩擦を生んでいるような気もして、読者としては解読にむずかしさを感じるところもあったかなあ。2020/09/29

わ!

3
大阪の歴史だ。タイトルから察して、もっと黒歴史な内容なのかと思ったのだが、意外にあっさりと書かれている。それでもちゃんと、釜ヶ崎の成り立ちや、飛田遊郭の成り立ちが読み解けるようになっている。でもこの様な本を読んでの感想としては変かもしれないが、やっぱりこの様な後ろ暗い大阪を、誰よりも見事に描き上げてくれるのは、織田作之助さんである…とつくづく思い直した。この本の最終章も織田作之助さんの文章を取り込んで、とても美しく締めくくられている。2024/02/13

さこう

3
駄作・最後の色街 飛田 を書いた井上理津子さんにちゃんと読んで欲しい本です。本書は出版意図が明確です。自分の頭と足でよく調べ、通説にも疑問を突き付けています。他人のブログを転載してません。2012/01/25

roron

1
膨張する近代大阪における悪所の再配置の歴史。飛田新地を筆頭とする色街の形成は、土地開発と密接に結びついていた。2022/05/10

やぶチャン

1
キッチリした資料を参考に書かれていて裏付けも非常にはっきりしていました★4.52015/03/11

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