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なつかしき未来「大阪万博」―人類は進歩したのか調和したのか

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  • サイズ A5判/ページ数 167p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784422230313
  • NDC分類 606.9
  • Cコード C0039

出版社内容情報

シンポジウム「大阪万博40年の検証」の単行本化。インタビュー映像DVD、万博会場の地図・年表の折り込み付録つき。

日本中を沸騰させた「大阪万博」は、私たちにとって何だったのか? 当時の関係者へのロングインタビュー映像(上田篤・小松左京・今井祝雄各氏)で初めて明かされるエピソード・裏話をはじめ、各界の専門家・愛好家が万博への熱い思いや鋭い批評を展開。書き下ろしコラム、貴重図版、記録写真も収載。小松左京氏最後のインタビューも収めた映像DVD(約50分)、万博会場の地図・年表の折り込み付録つき。

◆第1部 「大阪万博」40年後の証言――実話秘話インタビュー
 はじめに
●会場計画を決めた「深夜の会談」 上田 篤
 万博のテーマとメンバー
 「深夜の会談」
 亀山八幡宮の石の桟敷
 「お祭り広場」が出来上がるまで
 テーマは「お祭り」
 閉幕翌日に線路撤去
 大阪の「文化元年」
●大阪は野蛮な力を失った 小松左京
 「博覧会とは何や?」
 SFに進んだ理由
 万博は文理融合
 万博で得たもの、失ったもの
 大阪に野蛮な力がなくなった
●大阪万博とアート 今井祝雄
 具体美術と万博
 モントリオールでの思い出
 万博が作品の節目と重なった
 大阪で開かれてよかった
 「万博」以後に失ったもの、得たもの
 万博を記憶にとどめる
 太陽の塔の評判
 実物と対面する
◆第2部 「大阪万博」徹底検証――大阪大学21世紀懐徳堂シンポジウム
●パネリスト紹介
 総長あいさつ
 見られなかった飢餓体験
 梅田スカイビルに生きる万博
 未来の世界に行けない?
 万博廃墟派
 バッチ集め競争
 衛生博覧会
 万博東口派
 コレクション型からコネクション型へ
●万博は日本文化の節目
 呪術的なものが残った
 上海と大阪
 廃墟になれなかった大阪
 万博後の大阪文化は未熟
 大阪万博はアートの万博
 「住んでいるだけの街」から「地域社会」へ
 基準になった大阪万博
 万博廃墟「ロッジ171」
 戦争と万博
 大阪の「野蛮な力」
●大阪に足りないのは「仕事」
 自慢できる万博の食
 「夢の池」とイサム・ノグチの噴水
 残念な地下鉄撤去
 万博研究という課題
 前衛的だった大阪
 自発的な人間
 「調和」という思想
 五十周年に向けて
 時間をつなぐ

◆コラム
 “20世紀少年”は私かも
 タイムカプセル
 全パビリオン制覇
 映像と音響の実験場
 “カッコイイ”パンフレット
 ハンパク
 最先端技術
 異国文化初体験
 第五回内国勧業博覧会の幻影

内容説明

関係者へのインタビュー(上田篤・小松左京・今井祝雄各氏)で初めて明かされるエピソード・裏話をはじめ、各界の専門家・愛好家が万博への熱い思いや鋭い批評を展開。書き下ろしコラム、貴重図版、記録写真も収載。小松左京氏最後のインタビューも収めた映像DVD(約50分)、万博会場の地図・年表の折り込み付録つき。

目次

第1章 「大阪万博」四十年後の証言―三人のインタビュー
第2部 「大阪万博」徹底検証―大阪大学21世紀懐徳堂シンポジウム

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うぼん

1
大阪万博とその後の40年を検証するシンポジウム記録。通産省主導の工業博が如何なる経緯でテーマからデザインを始めたのかという話や丹下健三の融通政治、反骨岡本太郎の巨大呪物を名付けた小松左京の話が面白い。後半、テクノロジーは人間を退化させ必ずそれは廃墟になるとかギブソンのガーンズバック連続体とか、廃墟論とメタボリズムについての興味深い話になるが軽く流れる。さてそんな検証も我関せずの逆張りEXPO2025、「生命」じゃなく「いのち」が基幹テーマって。この陳腐な言い換えに役員の無責任と教養劣等感が垣間見えて寒い。2023/08/11

8810mcd

1
嘉門達夫さんがぶっ飛んでいて面白い。「万博になりたい!」って人じゃない笑。一方で大阪の動く歩道に対する発言には、なるほどと唸らされました。僕の知っている嘉門さんは、血液型別ハンバーガーショップ、とか、街の灯りが全部消えたら停電、とかふざけた歌詞の歌ばかりだったものですから。追伸…自分のお金で始めて買ったCDは嘉門達夫さんでした笑

いちはじめ

1
2010年12月に開催された「大阪大学21世紀懐徳堂シンポジウム 街育てvol.3 大阪万博四〇周年の検証」の書籍化。付録DVDは上田篤、小松左京、今井祝雄のビデオインタビュー。翌年に亡くなる小松左京は、この時既にかなり体調が悪かったらしく、静止画のみで、声にも張りが無く、痛々しい。2013/03/13

小物堂社

1
丹下健三は万博で「屋根」を、戦争期に「大東亜建設記念造営計画」を、更にその間に「広島平和記念資料館」を〈つくっている〉。一旦、私はこれらは断絶と判断してしまう。それらの目的としていることは全て異なるベクトルを向いているからだ。「誕生」を、「破壊」を、「再生」を、という具合に。少なくとも楽観視にはそう見える。しかし万博のスローガンは「人類の進歩と調和」、戦争期の満州国のスローガンは「五族協和」、ということを考えると断絶とは言えない。そしてそれを体験し、実践したのが丹下健三である。また国民である。2013/01/23

Ryuji Saito

0
2016年26冊目2016/03/06

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