聖地再訪 生駒の神々―変わりゆく大都市近郊の民俗宗教

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422230290
  • NDC分類 387
  • Cコード C1039

出版社内容情報

話題作『生駒の神々』刊行から四半世紀。石切神社はじめ、断食道場、占いストリートなど、変わりゆく信仰心のゆくえをたどる。

諸学界および一般社会に大きな反響を呼んだ『生駒の神々』の刊行から四半世紀経ち、大都市近郊の「神々」は今どうなっているか――。民間信仰の宝庫「生駒」の本格的な再調査を敢行し、その変貌ぶりをつぶさに追った。石切神社、宝山寺、信貴山朝護孫子寺をはじめ、中小の修験寺院、在日コリアン寺院、そして新しいスピリチュアルな動きとして断食やヨガの道場、占いストリートの隆盛ぶりも探求。変わりゆく信仰心のゆくえをたどる。

はじめに
序 生駒への招待

◆第一章 生駒の神々再訪
一 生駒北部(寝屋川・交野・四条畷・大東・東大阪)
二 石切周辺
三 額田谷・豊浦谷に沿って
〈コラム〉霊能者に出会う
四 生駒南部
〈コラム〉今東光『山椒魚』にみる生駒・八尾の民俗宗教
五 生駒東部――宝山寺周辺を中心に
六 再訪を終えて
◆第二章 四半世紀後の神々の諸相
一 石切神社
二 宝山寺
〈コラム〉真夜中の人込み
三 信貴山朝護孫子寺
四 生駒の修験道
〈コラム〉渓流の枯渇と回復
五 生駒山の断食道場
六 在日コリアン寺院
◆第三章 生駒の新たな神々
一 在日コリアン寺院の新たなアクション――その先へ
二 「占いストリート」の今昔
三 スピリチュアルな胎動
四 祈願の山から慰霊の山へ――そして神々に迫る黄昏
〈コラム〉被調査者の反応、そして拾い損ねたことどもについて

あとがき
参考文献
索引

内容説明

石切神社、宝山寺、信貴山朝護孫子寺…大きな反響を呼んだ『生駒の神々』の刊行から四半世紀。あの「神々」は今どうなっているか―。民間信仰の宝庫「生駒」を本格的に再調査し、変わりゆく信仰心のゆくえをたどる。

目次

第1章 生駒の神々再訪(生駒北部(寝屋川・交野・四條畷・大東・東大阪)
石切周辺
額田谷・豊浦谷に沿って ほか)
第2章 四半世紀後の神々の諸相(石切神社;宝山寺;信貴山朝護孫子寺 ほか)
第3章 生駒の新たな神々(在日コリアン寺院の新たなアクション―その先へ;「占いストリート」の今昔;スピリチュアルな胎動 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

6
15-154 執筆者14名 都会近くいつでも赴ける聖地。 編者の会は`08夏に集中調査合宿し生駒を網羅的に再訪した。…代表的寺院、真言津宗大本山宝山寺は「生駒の聖天さん」と呼ばれる。創設は湛海津師(1629~1716)1678年に役行者や弘法大使の伝説の残る般若屈に修行した。これが宝山寺の前身である。 学界および一般社会に大きな反響を呼んだ『生駒の神々』の刊行から四半世紀経ち、大都市近郊の「神々」は今どうなっているか。民間信仰の宝庫「生駒」の本格的な再調査を敢行し、その変貌ぶりをつぶさに追った。2012/05/07

きいち

5
古代から現代まで、役割と担い手を変えながら現役の宗教スポットであり続けている稀有な場所・生駒は、私にとっては子供のときの最初の遠足の地、その現状レポート。廃屋になってしまってる寺に入り込んだり滝行してる若者に話を聞いたり占いストリート全40店の変化を調べたり、点ではなくまさに面で見る実地踏査。新しく日本に来て京都の大学や寺で修行したお坊さんが在日コリアン寺院を継ぎ形成する街とのネットワークやヨガセンターのニューエイジ性など意外な国際性は、これこそ古代の生駒の再現と思わせる。2012/11/29

しゃむ・しゃむ

0
地元だが、生駒山にここまで宗教施設があることは知らなかった。都市からアクセスしやすい場所というのが大きいのだろうけれど、まあすごい。あと朝鮮寺の存在も知らなかった。2022/08/25

ohmi_jin

0
単に朝護孫子寺や石切神社宝山寺にまつわる話かと思っていたら大間違い。一番の特徴はその朝鮮寺の多さだと思うが、それ以外にも近代になって作られた寺社が意外とおおいのが驚いた。トンネル掘削によって瀧行ができなくなった話などは今のリニアと静岡県の話を彷彿とさせる。2020/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4565923
  • ご注意事項