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出版社内容情報
日本語の「もの」は単なる物ではない。物質性としての「物」から人間性としての「者」を経て霊性としての「霊▼ルビもの▲」にまで至る多次元的なグラデーションをもっている。トヨタの最新自動車から伝統的な西陣織まで、すぐれたものは「もののあはれ」を喚起させ、きれい、すごい、おみごと、と思わせる。「もの」は常に心に働きかけ、心をゆさぶり、魂まで発動させる。日本文化独特の「もの」「心」「魂」の関係に多様な視点から迫る。
内容説明
日本語の「もの」は単なる物ではない。「物」から「者」を経て「霊」に至る多次元的なグラデーションに様々な視点から鋭く迫る。
目次
序論 モノ学の構築
第1部 モノと気配とモノガタリ(聖なる場所と言葉のモノ学的探究;モノと気配 ほか)
第2部 モノと情緒とワザ(生きているモノの宗教学―アニミズムを開く愛・愛を身体化するモノ;本居宣長「もののあはれを知る」をめぐって ほか)
第3部 モノと装置と知覚(モノと者の間にあるもの―ロボット研究から「モノ学」へのアプローチ;物とモノのインターフェースとしてのデザイン―自作品を読み解きながら ほか)
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。博士(文学、筑波大学)。十七歳で聖地巡礼に目覚め、以来四十年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。フリーランス神主。神道ソングライター。石笛・法螺貝・横笛奏者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。