米ソ冷戦秘録 幻の作戦・兵器―1945‐91

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  • サイズ B5判/ページ数 192p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784422215273
  • NDC分類 319.02
  • Cコード C0022

出版社内容情報

冷戦期に構想されるも諸々の事由により未発に終わった作戦・兵器のを近年公開の機密資料をふまえて詳説。20世紀史を補完する。

NATO軍によるソ連への核攻撃計画、ソ連軍による西ドイツ侵攻計画、原子力航空機コンベアX6開発計画、アメリカ軍による月爆破計画……米ソ冷戦期に東西両陣営で構想されるも、未発に終わった作戦計画の数々。本書では、近年公開された機密文書や関係者の発言をふまえつつ、こうした幻の作戦・兵器について詳する。表向きの米ソ冷戦史、20世紀史を補完する裏面史でもある。写真・関連地図250点以上を掲載。オールカラー。

序 東西冷戦への道筋

第1章 戦争になりかけた戦争
あり得ない作戦(イギリスによる対ソ連戦争計画

第2章 もし「熱戦」になったら
原子爆弾(イギリスの核実験と核兵器による均衡)/攻撃計画(アメリカによる対ソ連全面核戦争計画)/単一統合作戦計画(アメリカの核兵器運用における諸課題)/イギリスの計画とブルー・ストリーク・ミサイル(中距離弾道ミサイル計画)

第3章 攻撃の場合
身をかがめ、隠れろ(アメリカの民間防衛教育)/イギリス内務省の「戦争計画書」(民間防衛の強化と核攻撃時の行政計画)/敵の来襲の監視(イギリスにおける国家攻撃警報システムの構築)/妄想と敵性分子一斉逮捕計画「PROFUNC」(カナダにおける「赤狩り」)

第4章 第一線に立つヨーロッパ
ドイツ防衛計画(西ドイツにおける核地雷敷設計画)/ワルシャワ条約機構(東西陣営の戦力とその再構成)/ソ連の計画(ソ連による西ドイツ侵攻計画)/チェコ侵攻計画(NATO による先制攻撃とワルシャワ条約機構軍の備え)/ソ連の核戦略(イワシュチンの想定)/中止されたポーランド侵攻(ソ連の「連帯」への対応)

第5章 アメリカの裏庭で
グアテマラ(「10月革命」とドミノ理論)/キューバ(アメリカによる侵攻計画「マングース作戦」)/チリ(アメリカによる心理作戦「キャメロット計画」)/ブラジル(アメリカによる軍事政権支持)

第6章 東方は赤化していたのか。アジアにおける動向
台湾(中国の台頭と「台湾海峡危機」)/ベトナム(アメリカによる核爆弾投下「ダックフック作戦」)/ラオス(王国軍支援のための「水車池作戦」)/抑留スパイの交換(ハンガリーからイギリスへの提案)

第7章 科学の動員
空母の恨み(原子力航空機「コンベアX6」計画)/目標は月(アメリカによる月爆破計画「A119計画」)/アコースティック・キティ(盗聴器を埋め込まれた猫)/ビッグ・イワン(史上最大の水素爆弾「爆弾の皇帝」)

参考文献
索引

【著者紹介】
セント・エドワード・カレッジおよびユニバーシティ・カレッジ(オックスフォード大学)に学ぶ。古代から現代までの歴史に通暁し、意外な切り口からの叙述に定評がある。著書:『世界の碑文』『図説ローマ皇帝史』『図説アメリカ大統領』『図説世界史』など多数。

内容説明

「if」の視点から見えてくる冷戦の真実。近年公開された各国の機密文書をもとに、米ソ冷戦期に立案された秘密計画、兵器を詳説。激動の20世紀の裏面史をたどる。

目次

序 東西冷戦への道すじ
第1章 戦争になりかけた戦争
第2章 もし「熱戦」になったら
第3章 攻撃の場合
第4章 第一線に立つヨーロッパ
第5章 アメリカの裏庭で
第6章 東方は赤化していたのか。アジアにおける動向
第7章 科学の動員

著者等紹介

ケリガン,マイケル[ケリガン,マイケル] [Kerrigan,Michael]
セント・エドワード・カレッジおよびユニバーシティ・カレッジ(オックスフォード大学)に学ぶ。古代から現代までの歴史に通暁し、意外な切り口からの叙述に定評がある

石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室室長。獨協大学外国語学部英語学科卒業、ロンドン大学スクール・オブ・オリエンタル・アンド・アフリカン・スタディーズ大学院修士課程およびロンドン大学キングス・カレッジ大学院修士課程を修了。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院博士課程中退

阿部昌平[アベショウヘイ]
陸上自衛隊戦車教導隊隊長。防衛大学校(応用物理学)卒業、陸上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程卒業、米海軍大学院国防資源管理課程修了。統合幕僚会議事務局第5幕僚室、米統合戦力軍連絡官、防衛研究所戦史研究センター主任研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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YS-56

4
恐怖の中の均衡。全てを吹き飛ばし、焼け焦げた大陸を作り出す計画。そんな計画を立案するにはどんな精神が必要だったのでしょうね…。2021/06/02

hilowmix

1
遺憾ながら中身は少々薄い印象。まあ、冷戦については今日も秘され続けている部分もあろうから、あまり派手なことは書けないのだろうが。とはいえ台湾からの航空偵察とか、ベレンコ中尉亡命事件とかもう少し面白いネタがあっても良さそうに思う。2014/10/25

Comics

0
まあ荒唐無稽な作戦構想があったもんだと呆れましたが、当時は真剣だったんだろうな。2015/12/28

U-G.Kintoki

0
1945-91ってなってるけど、ベトナム戦争くらいで終わってるのはどうなのよ。わりと面白かったけど、もう少し突っ込んだ内容だと良かったかも。2014/11/28

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