出版社内容情報
現代の世界の形を決めた第一次世界大戦。現代の戦闘の基礎となる戦術・兵器をはじめ、戦闘と政治の両面から大戦を描ききる通史。
ヨーロッパでは現代の世界の形を決めたのは第一次世界大戦であり、第二次世界大戦はその「延長戦」と考える向きが多い。この大戦でロシア帝国、オーストリア=ハンガリー二重帝国、オスマン帝国という3つの巨大帝国が崩壊し、その領土を再分割することで国境線はほぼ現在の姿になった。そして戦術・兵器の面でも現代の戦争の基礎となるものが登場した。碩学ウィルモットは戦闘と政治の両面から第一次世界大戦の通史を描き切る。
第1章 戦争への道 1878-1914
第2章 開戦 1914
第3章 拡大する戦火 1914-1916
第4章 戦争と国家の勃興 1915
第5章 消耗戦 1916
第6章 海空戦とアメリカの参戦 1914-1918
第7章 幻滅、反乱そして革命 1917
第8章 最後の大規模攻勢 1918
第9章 新世界秩序 1919-1923
第10章 戦争追悼施設
内容説明
2000万人もの犠牲を払った4年間の戦争が終わった時、世界は永遠に変わってしまった。古き良き19世紀世界は終焉を迎え、戦争の世紀が始まった。人類史上はじめてのグローバルな戦争を圧倒的な情報量の写真・イラストを駆使して描く。主な会戦は詳細地図で戦況の移り変わりがひと目でわかる。飛行機、潜水艦、戦車、毒ガス兵器など新兵器の写真も多数掲載。戦術の変化の政治的背景なども的確に解説。詳細な年表も充実。最新の研究成果を取り入れた、政治史・軍事史的な記述。
目次
1 戦争への道(1878‐1914)
2 開戦(1914)
3 拡大する戦火(1914‐1916)
4 戦争と国家の勃興(1915)
5 消耗戦(1916)
6 海空戦とアメリカの参戦(1914‐1918)
7 幻滅、反乱そして革命(1917)
8 最後の大規模攻勢(1918)
9 新世界秩序(1919‐1923)
10 戦争追悼施設
著者等紹介
ウィルモット,H.P.[ウィルモット,H.P.] [Willmott,H.P.]
ロンドン大学キングズ・カレッジ戦争研究学部大学院で軍事史の博士号を取得。英国サンドハースト陸軍士官学校戦史上級講師、デモントフォート大学軍事・社会学研究所上級研究員を歴任、現在グリニッジ大学(英国)客員講師、トロンハイム王立ノルウェー空軍士官学校客員講師、米国テンプル大学、メンフィス両大学客員教授。1992年から1994年にかけて、ワシントンD.C.の米国国防大学軍事戦略・作戦コースで海軍史の講座を持っていた。軍事一般についての広範な著作と、特に20世紀の戦争を対象とした著作がある
五百旗頭真[イオキベマコト]
京都大学法学部卒。熊本県立大学理事長、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長、前防衛大学校長。内閣府復興構想会議議長、復興庁復興推進委員会委員長などを歴任。専門は日本政治外交史、政策過程論、日米関係論
等松春夫[トウマツハルオ]
筑波大学人文学類卒(ヨーロッパ史)。オックスフォード大学大学院博士課程修了(国際関係論)。防衛大学校国際関係学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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