戦闘技術の歴史〈3〉近世編

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  • サイズ A5判/ページ数 372p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422215068
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0322

内容説明

主権国家が誕生し、強力な軍事力が興隆した時代。グスタフ・アドルフ率いるスウェーデン軍やフリードリヒ大王のプロイセン軍がとった戦略とは?大航海時代の始まりと共に大きく変化した戦争の姿を追う。

目次

第1章 歩兵の役割(スイス人傭兵;スイスの斧槍兵 ほか)
第2章 騎兵の働き(一六世紀―槍と銃の時代;短銃騎兵の活躍 ほか)
第3章 指揮と統率(戦争術の研究;指揮組織の質的変化 ほか)
第4章 攻囲戦(フランス軍の大砲;イタリア式要塞―新型攻城砲への対応 ほか)
第5章 海戦(戦術;技術力 ほか)

著者等紹介

ヨルゲンセン,クリステル[ヨルゲンセン,クリステル]
ロンドン大学で博士号を取得。1805~1809年のイギリスとスウェーデンの同盟に関する博士論文は、2004年にPalgrave Macmillan社から出版された。スウェーデン戦史の専門家

パヴコヴィック,マイケル・F.[パヴコヴィック,マイケルF.]
ハワイ大学マノワ校で博士号を取得。ハワイパシフィック大学の歴史学準教授と、外交および軍事研究プログラムの責任者を務める。古代の軍事史に関する著書がある

ライス,ロブ・S.[ライス,ロブS.]
アメリカン・ミリタリー大学教授で、古代および近代の海戦を担当

シュネイ,フレデリック・C.[シュネイ,フレデリックC.]
ノースカロライナ州ハイ・ポイント大学歴史学教授。パデュー大学でヨーロッパ軍事史を学び、博士号を取得する。ヨーロッパの戦争に関する著書が数冊あり、軍事史学会南地区の責任者

スコット,クリス・L.[スコット,クリスL.]
王立武器博物館の教育部門長。王立歴史学会や戦場ガイド協会のメンバーであり、イギリス軍事史委員会、戦場トラストのために講義も行う。軍事史に関する著書が数冊あり、雑誌『戦場』の編集者、戦場ガイド協会の共同設立者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

25
16〜18世紀中頃までの西欧戦史を兵科や指揮統率などに分けて解説した一冊。武器が発達したことで特に目覚ましい進歩があったのが歩兵。兵種が銃兵と槍兵に絞られ、主力の銃兵+護衛の槍兵という組み合わせで陣形を形成していく。銃剣の改良が進むごとに槍兵の比率も下がり、1622年に槍:銃=3:2だった編成が1750年には全て銃兵での編成が主流になる。銃剣が十分効果的なのもあるが、配置の工夫で全周囲を広範囲にカバーできるのが大きいように読めた。歩兵が主役の位置を確立する。2024/02/11

つわぶき

5
近世ヨーロッパの戦術と戦闘様相を解説した本。大航海時代や主権国家の誕生といった時代の流れや火砲や航海技術の発達を承けて、軍隊の組織や戦い方が大きく変化していく様子が、八十年戦争や三十年戦争、 スペイン継承戦争等の戦いを通して、鮮明に説明されている(各国は常備軍を組織して様々な訓練を施して戦術の幅が広がり、戦略的には海軍の重要性が格段に上がった。)。また、現代軍にも通じる、火力と機動の連携や連隊以下の部隊編制、軍人の階級制度等の原型が形作られるのもこの時代であり、一挙に地続き感が増していく感想も持った。2023/02/24

杞人

1
3巻はうって変わって小説寄りの筆致が散見されるものの、それはそれでレパントの海戦から帰還した艦隊の描写など、万感胸に迫るものがある。近世に入ると、火器・パイク・陣形の発達によって従来の重騎兵による突撃が時代遅れとなるが、その情勢に過剰適応して騎兵も火力に頼り、却ってその持ち味を失い無力化するとはね。近代に限らず、いつの時代も軍備とは難しいものなのだな。2012/05/15

ロビンP

1
図書館にて取り寄せ。マスケットが普及して以後の戦闘形態がどう変わっていったのかを概説。とはいえ、この本だけで熟知できるかと言われるとそうでもないと思う。たとえば果樹園を通った戦いをして遮蔽物の有効性を説くが、火器が従来の白兵兵器や騎兵にいかにして対抗できたのかはわからないままだった。2012/01/24

U-G.Kintoki

0
ガレー・ガレアス・ガレオン……ゲームの魔法みたいな(笑)。火器が発展していくと戦いからロマンがなくなってくるような、新たなロマンが湧いてくるような……2013/11/07

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