戦闘技術の歴史〈1〉古代編―3000BC‐AD500

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 394p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422215044
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

【詳細目次】

日本語版監修者序文

第一章 歩兵の役割
文明以前の歩兵/エジプトの歩兵/鉄の民─アッシリア人/衰退と再興/ペルシアの台頭/重装歩兵/基本的な装備/一般的な戦法/マラトン(前四九〇年)/前五〇〇年頃の重装歩兵/ペルタスタイなどの軽装部隊/軽装部隊の重要性/フィリッポス二世とマケドニアのファランクス/イフィクラテス率いる重装歩兵/ヒュパスピスタイ/ヒュダスペス(前三二六年)/戦いの序曲/共和政ローマの軍団/集中攻撃/さらなる改良/市民軍/ピュドナ(前一六八年)/ガイウス・マリウスと「新しい」軍団/ローマの軍団兵(前一六八年)/マリウスの新しい軍隊/アクアエ・セクスティアエ(前一〇二年)/ローマの勝利/帝政期の軍団(前一四年~二〇〇年)/支援軍(アウクシリア)/帝政ローマ軍の戦術/軍団の戦術が効力を失う/装備/ストラスブール(三五七年)/攻撃再開/ローマの支援軍(三五〇年)

第二章 騎兵・戦車など
新王国の戦車/複合弓/エジプトの戦車/ヒッタイトがしかけた罠/戦車による輸送/騎兵の役割/戦場での騎兵/好戦的な民族/ペルシアの騎兵/スキタイの弓騎兵(前四五〇年頃)/盾による防御/ハンニバルの部隊展開/ハンニバルの成功/ローマ軍のさまざまな騎兵部隊/一〇〇年頃のローマの騎兵/カラエの戦い/退却と虐殺/フン族の故郷/二〇〇年頃の重装騎兵(カタフラクト)/ローマの同盟国/象/戦象(前二七五年頃)/象の問題点/ラフィアの戦い/古代の戦争におけるラクダの役割

第三章 指揮と統率
組織/訓練/観察からの学習/補給/通信/カデッシュ/プラタイアイの戦い─部下の問題/指揮官の資質/戦闘開始/アイゴスポタモイ─政治的混乱と無能/ガウガメラ─すべての障害を克服した天才/アレクサンドロスの勝利/キオスの海戦─合同での指揮/戦いは続く/トレビアの戦い─指揮に関する異なる伝統の対決/ハンニバルの脅威/アクティウムの海戦─指揮の不統一/東西の衝突/ミルウィウス橋の戦い/結び

第四章 攻囲戦
ローマの継承/攻囲戦の起源/最初の攻城兵器/アッシリアの攻囲戦/ラキシュの攻囲/ギリシア初期の攻囲戦/シラクサの攻囲/ギリシアの攻囲戦テクノロジーの頂点/初期のローマ軍の攻囲/強襲によるローマ軍の攻囲/ドゥラ・エウロポスの攻囲/新たな攻撃/結び/古代の攻囲戦の影響

第五章 海 戦 
エジプトの限界/戦いにおける衝角/ペルシアの不幸/カルタゴによる脅威/ローマの自信/地中海支配/ローマの支配/戦闘開始/不完全な勝利

各地の戦略地図
マラトン/ヒュダスペス/ピュドナ/アクアエ・セクスティアエ/ストラスブール/カデッシュの戦い/カンネーの戦い/カラエの戦い/カタラウヌム平原の戦い/ラフィアの戦い/プラタイアイ/ガウガメラ/キオスの海戦/トレビアの戦い/ミルウィウス橋の戦い/ラキシュ/シラクサ/アレシア/マサダ/ドゥラ・エウロポス/サラミスの海戦/ミュラエの海戦/ポンペイウスの海上作戦/アクティウムの海戦

参考文献
用語解説
索引

内容説明

古代の戦士はどのような武器や防具で戦っていたのか。将軍はいかなる戦略や戦術を練り、敵に立ち向かったのか。数々の勝利を収めたギリシアのファランクス、ローマのレギオといった軍団の強さの秘密とは何か。

目次

第1章 歩兵の役割(文明以前の歩兵;エジプトの歩兵 ほか)
第2章 騎兵・戦車など(新王国の戦車;複合弓 ほか)
第3章 指揮と統率(組織;訓練 ほか)
第4章 攻囲戦(ローマの継承;攻囲戦の起源 ほか)
第5章 海戦(エジプトの限界;戦いにおける衝角 ほか)

著者等紹介

アングリム,サイモン[アングリム,サイモン]
ウェールズ大学アベリストウィス校所属の研究者。時代を問わず、広く軍事史に関する出版を行う

ジェスティス,フィリス・G.[ジェスティス,フィリスG.]
南ミシシッピー大学准教授。専門は中世史。前職はカリフォルニア州立大学で古代史・中世史の講義を担当

ライス,ロブ・S.[ライス,ロブS.]
アメリカン・ミリタリー大学教授。古代から現代の海戦史を教える

ラッシュ,スコット・M.[ラッシュ,スコットM.]
ペンシルバニア大学で博士課程を修了

セラーティ,ジョン[セラーティ,ジョン]
セント・レオナルズ大学、セント・アンドリューズ大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

29
古代とあるが、ローマ・ギリシア・ペルシャを中心に解説している。歩兵・騎兵・指揮・攻囲・海戦でそれぞれ比較しているため、発展の特徴や戦いを通して学習し合っていることにも着目していて読んでいて興味深かった。ペルシャの騎兵は弓騎兵として戦うが、ゲルマン騎兵は馬はあくまで移動手段で近づいたら降りて戦うという違い。一見、長柄の槍で陣形を組むファランクスは強力に見えるが、凸凹した地形では隊形が崩れるため両刃の剣を主装備にしたローマ軍は混戦になるように遭遇戦を仕掛けて打倒する作戦の妙も読んでいて面白かった。2024/01/04

魚京童!

12
だが、誰よりも勇敢なのは、目前にあるものがはっきりと分かっている者で有るに違いない。勝利と同じく危険と承知していても、あえてそれに立ち向かっていく者なのだ。2013/11/21

杞人

6
兵站に頼らず現地調達で全てをまかなう蛮族は機動性が高く、ローマ軍はこれに対処できなかった。正面から戦えばローマ軍の必勝なのだが、そもそもこれでは敵を捕捉できない。こうなると敵が来そうな所に全部軍隊を置いておくしかないわけで、その結果、軍隊の量的拡大、質的低下、軍事費増大からの国家の疲弊と繋がるわけね。機動性の優位とどこを攻撃するかの主導権を失えば、後は場当たり的にカードを切るしかできなくなる。これは悲惨だな。2012/03/23

石臼

5
古代における「歩兵」「騎兵・戦車」「指揮と統率」「攻囲戦」「海戦」の姿。あくまでも史実・事実がどうであったか、という趣旨だから、実例というか、実戦の紹介が主となっている。ガチガチの技術史ではなくて、戦記モノとして面白く読める。古代エジプト、ギリシア(マケドニア)、ローマがお好きな人は是非どうぞ。2013/10/07

artillery203

4
古代の戦闘技術の在り方を詳しく知ることのできる良書。ギリシャ・ローマあたりはやはり詳しいが、その更に過去の時代の戦争にも言及しており、知識の隙間を埋めることができた。このような形で一冊の本になると、やはりローマのチートぶりがよくわかる。2015/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/76583
  • ご注意事項