「知の再発見」双書
ルルドの奇跡―聖母の出現と病気の治癒

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422212067
  • NDC分類 192.8
  • Cコード C0316

出版社内容情報

フランスのピレネー山中の小村ルルドの貧しい家に生まれた少女ベルナデッタ。彼女が洞窟で出会い、その後18回に渡って彼女の前に出現したのは果たして聖母マリアなのか? 湧き出した泉による病気の治癒は科学的根拠のあるものなのか?「ルルドの奇跡」の発端から、一大巡礼地として世界に知られるようになった現在までの経緯を「神秘主義的立場」からではなく、「歴史的立場」から詳細に検証する。

第1章 「ルルド以前」のフランス
第2章 聖母マリアの出現
第3章 ルルドの発展:巡礼と治癒
第4章 現在のルルドと巡礼者たち

資料篇―奇跡を目撃した少女
1 ベルナデッタの家系
2 ベルナデッタ自身が語る「ルルドの奇跡」
3 聖ベルナデッタ
4 教会とルルド
5 文学のなかのルルド
6 証明可能な奇跡
7 治癒の公認:さまざまな障害を経て

目次

第1章 「ルルド以前」のフランス
第2章 聖母マリアの出現
第3章 ルルドの発展:巡礼と治癒
第4章 現在のルルドと巡礼者たち
資料篇―奇跡を目撃した少女

著者等紹介

クラヴリ,エリザベート[クラヴリ,エリザベート][Claverie,´Elisabeth]
人類学者。フランス国立科学研究センター、研究ディレクター。ルルド、サン・ダミアーノ(イタリア)、メジュゴリエ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)など、教会公認・未公認の聖母の出現地で調査活動を行なってきた

船本弘毅[フナモトヒロキ]
1934年生まれ。関西学院大学大学院、セントアンドリュース大学大学院卒。関西学院大学教授、南メソジスト大学客員教授、東京女子大学学長などを歴任。関西学院大学名誉教授

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

22
教会にあるルルドの泉を見るたびに、気になっていた聖マリアの出現。ベルナデッタのことはうっすらと知っていましたが、こうやって読むと色々と考えさせられます。ベルナデッタを神聖化しちゃう群衆心理もなんだかなぁと思いましたが、それらから切り離そうとしたバチカンもすごいなぁと。カトリック信者にとって、マリアさまは母なる存在だから、ルルド巡礼は続いているのでしょうね。一生に一度は訪れたい場所です。2017/11/12

Homo Rudolfensis

12
☆4.6 タイトル通り、ルルドの奇跡についての本。ピレネーの山中の村に住む少女ベルナデッタが18回にわたってマリア様に出会ったというお話。とても面白く、考えることもあったのですが、感想が書けないですね…。まあ、100ページ程度で内容も難しいものではないので、速い人なら一時間もかからず読み切れると思います。図書館なんかで見かけたらパラパラとめくってみてくださいな。2021/09/17

are8591

2
聖人て何?ふと気になって読んでみました。ルルドで起きた聖マリア顕現というの奇跡について、少女の体験談だけではなく当時の風聞やその後の影響について纏めてあります。時系列の記載もしっかりしており、資料として使える一冊です。聖人・奇跡・治癒認定も科学的な厳しい基準が設けられていて、神秘という非科学的な事象を認定する教会にもそういう視点があり、継続していることは驚きでした。もっとも、もともと寂れた農村が少女の体験を基点として大きな観光都市に発展する、それだけでも奇跡だと言えそうな感じです。2014/01/02

竜王五代の人

1
18世紀中頃に出現した聖地ルルドを客観的に見た本。当時のフランスのリベラル対保守という精神分裂な時代や、マリアを見たベルナデッタや地元の手からカトリック教会がルルドを取り上げていく美しいとはいいがたい過程が描かれている。絵葉書などのグッズも含め写真多めの本。地下聖堂とやらの写真やルルドの地図も欲しかったところ。2021/10/12

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