「知の再発見」双書
ミロ―絵画を超えた絵画

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422212050
  • NDC分類 723.36
  • Cコード C0371

出版社内容情報

1893年にスペインのバルセロナで生まれたミロは、ピカソとつねに並び称される、スペイン出身の現代絵画の巨匠である。天真爛漫な色彩とフォルムにあふれたその作風は、絵画の世界だけにとどまらず、陶器や巨大オブジェ、バルセロナ空港やユネスコ本部の壁画などに活動の範囲を広げ、「絵画を超えた絵画」と絶賛されている。

目次:
第1章 地中海地方の少年
第2章 「私の人間形成は、パリで行なわれた」
第3章 戦争と恐怖
第4章 絵画を超えて
第5章 国際的カタルーニャ人
資料篇
1 ミロの言葉
2 孫の証言
3 彫刻家ミロ
4 ジョアン・ミロ財団

著者紹介:
ジョアン・プニェット・ミロ
マジョルカ島のピラール&ジョアン・ミロ財団理事。ミロの3番目の孫。著書に『ミロのアトリエ』など。

グロリア・ロリビエ=ラオラ
ジョアン・ミロと親交があり、カタルーニャで出版関係の仕事をした後、パリで書店を経営。

大髙保二郎(オオタカ・ヤスジロウ)監修
1976年スペイン国立マドリード大学 哲・文学部単位取得満期退学。1977年早稲田大学大学院文学研究科・博士後期課程単位取得満期退学。スペイン美術史に造詣が深く、イスパニア学会、スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会などにも所属している。

目次

第1章 地中海地方の少年
第2章 「私の人間形成は、パリで行なわれた」
第3章 戦争と恐怖
第4章 絵画を超えて
第5章 国際的カタルーニャ人

著者等紹介

ミロ,ジョアン・プニェット[ミロ,ジョアンプニェット][Mir´o,Joan Punyet]
マリョルカ島のピラール&ジョアン・ミロ財団理事。バルセロナのジョアン・ミロ財団準会員。1968年生まれ。ジョアン・ミロのひとり娘ドロレスの息子で、ミロの3番目の孫にあたる。少年時代をパルマとバルセロナで過ごしたあと、ニューヨークで芸術を学ぶ。ヨーロッパで開かれた数多くのミロに関する展覧会に協力

ロリビエ=ラオラ,グロリア[ロリビエ=ラオラ,グロリア][Lolivier‐Rahola,Gloria]
スペイン・カタルーニャ出身。バルセロナで文学を勉強したあと、フランス政府奨学金を得てパリの大学で学ぶ。1959年からパリ在住。パリ高等研究院に勤務後、カタルーニャの出版社向けの仕事をする。パリで書店を経営。ジョアン・ミロの娘ドロレスの友人で、ジョアン・ミロとも親しかった

大高保二郎[オオタカヤスジロウ]
1945年香川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。マドリード大学大学院博士課程修了。上智大学外国語学部教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。スペイン美術史専攻

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

15
ミロの生涯を作品や写真、彼の残した言葉と共に概説している。写実主義やシュルレアリスムを経て独自の作風に至るまでの経過や、ミロほどの画家でも最初の何回かの個展は失敗していることなど、興味深かった。詩的な色彩や有機的な線で作品を描く、穏やかで無口なミロだが、反ファシズムのポスター「スペインを救え」やフランコへの怒りを感じさせる「野生の絵画」シリーズなど、自由を抑圧するものへの怒りや批判を表現した作品も描いている。大衆を愛し、金儲け主義を嫌悪し、人間の精神を解放する手助けをしたことを誇りとしたミロを尊敬する。2022/07/18

スリカータ

1
コンパクトな本だが、思った以上に情報量が多かった。バルセロナを訪れた際、巨大なミロの造形物「女と鳥」を観て、ああ、スペインに来たのだと実感したことを思い出した。子供の頃、美術館の売店で「星空」シリーズの絵葉書を一目惚れで買って、いつも眺めていた。抽象画の中には目玉や動物の顔のようなもの、可愛いものがあり、想像を駆り立てた。2017/03/22

みみみ1128

0
伝記としてさらっと読むにはよかった。ただ、写真があまりきれいでなく、ミロ絶賛文章が多くもう少し第三者的視点の文もあったほうがよかった。2009/12/07

sanukinoasayan

0
ある美術系ポッドキャスト番組でのミロの活動紹介を聴き、改めてミロの創作内容を振り返りたく本書を手に取った。ミロの作品の成熟の過程、それまでの絵画そのものを破壊しようと、コラージュへの試み、自らの作品にロープなどの立体物を貼り付けるなど、革新的な試行錯誤の後、絵画だけでなく彫刻、陶器等の民芸作品への挑戦も含め、多様で革新的な創作活動を貫いたことに改めて驚かされた。ミロは前回の大阪万博へ陶板作品を展示しており、二度の来日を通じ日本の民芸運動にも関わっており、自国の活動拠点に「益子」と名付けた窯を開窯している。2022/07/23

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