内容説明
マネとはいったい何者なのか?彼は「純粋絵画」の発明者であり、革命家なのだろうか?アカデミズムの破壊者なのか、それともティツィアーノやベラスケスの系譜に属する巨匠なのか?はたして彼は近代絵画の創始者だったのか、それとも「ある芸術の衰退期における第一人者」にすぎなかったのだろうか。
目次
第1章 見習船員をへて画家の道へ
第2章 ボードレールとスペイン
第3章 もっとも有名な落選者
第4章 近代生活を描いた画家
第5章 印象派の「父」
第6章 パリの画家
資料篇
著者等紹介
カシャン,フランソワーズ[カシャン,フランソワーズ][Cachin,Francoise]
オルセー美術館長とフランス美術館総局長を務めた。「マネ展」(1983年)、「ゴーギャン展」(1988年)、「スーラ展」(1991年)、「画家たちのヨーロッパ展」(1993年)など、さまざまな美術展を企画している。マネ、ゴーギャン、シニャックなどの作品カタログや著書も数多く出版
藤田治彦[フジタハルヒコ]
1951年生まれ。大阪市立大学大学院修了。イエール大学、ルーヴェン・カトリック大学等で研究。京都工芸繊維大学を経て、大阪大学教授、ボローニャ大学フェロー
遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばっぱら
2
『オランピア』 『草上の朝食』 『笛を吹く少年』2015/04/28
takakomama
0
ベルト・モリゾ(マネの弟と結婚した画家)の評伝を読んだら、マネの話がたくさん書いてあって、マネの本を手に取りました。作品がカラーで、解説もコンパクトにまとまってる感じです。「笛を吹く少年」が好き。2015/07/11
如月睦月
0
マネとマネの絵、それに関わる人について。色んな画家がマネのことをどう思ってたか書いてあってそれが興味深かった。終りの方は白黒ですが、ほとんどのページがカラーなので、マネの絵がカラーで見れます。2014/09/28
スナフキン
0
図録も多いので、絵も解説も楽しめます。日本人の書いた解説とは一味違う語り口が新鮮でした。
スエ
0
三菱一号館美術館の「マネとモダン・パリ展」が期待はずれだったので、口直しに。2010/04/19