「知の再発見」双書
死海文書入門

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211947
  • NDC分類 193.02
  • Cコード C0316

内容説明

あらゆる考古学上の発見の中で、クムランの発見物語は特別な響きをもつ。なぜならこの劇的な発見の舞台となったのが第二次世界大戦直後の動乱のパレスチナだったからである。そこで発見された大量の写本は紀元前のユダヤ教徒の実像を明らかにするものであり、キリスト教の起源やひいてはイエス・キリストの実像に迫る歴史的手がかりを与えてくれるのではないかと期待された。その後、死海文書(クムラン写本)は学術的にも政治的にも大きな注目を浴び、さまざまなスキャンダルを生み出した。

目次

第1章 クムランの発見物語
第2章 ユダヤの歴史―アレクサンドロス大王による征服から神殿の崩壊まで
第3章 死海文書(クムラン写本)の全貌
第4章 キルベト・クムランは、エッセネ派の遺跡か
資料篇―死海文書は語る(古代の資料と証言;発掘現場の声;死海文書の解読;銅の巻物;宗派的文書;文書自体が語る;紀元前2世紀のユダヤ―死海文書誕生の背景)

著者等紹介

アンベール,ジャン=バティスト[アンベール,ジャンバティスト][Humbert,Jean‐Baptiste]
エルサレム・フランス聖書考古学研究所で、考古学部門の責任者を務めている。イラン、ガリラヤ、ヨルダンで発掘作業にたずさわった。ド・ヴォー神父のクムランでの発掘に関する出版を手がける一方で、パレスティナの考古学者たちと協力して、ガザでの発掘作業を指揮している

ヴィルヌーヴ,エステル[ヴィルヌーヴ,エステル][Villeneuve,Estelle]
考古学者。碑文・文芸アカデミーの給費生としてエルサレム・フランス聖書考古学研究所に派遣され、ヨルダン、シリア、レバノンで発掘作業に参加した。雑誌『聖書の世界』に定期的に寄稿している

秦剛平[ハタゴウヘイ]
1942年生まれ。多摩美術大学教授。同大学新図書館館長。ヘレニズム・ユダヤ教を中心に初期キリスト教などの研究に携わる

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

19
字面の語感にいつも魅了されていた。Dead Seaはالبحر الميの訳語のようだ。クムラン写本は「ユダヤ教を大きく変化させ、初期キリスト教の信仰を根づかせることになる危機的状況の前夜、ユダヤ社会にどのような宗教的傾向と関心事が存在していたかをわれわれに教えてくれる」断言は控えているが、エッセネ派の関与をサブリミナルに示唆しているように感じた。確かに状況証拠は揃っている。キルベト・クムラン遺跡に文字が残っていれば、一発逆転ホームランになるのに。1947年に文書は発見された。その経緯は不明で伝説となる。2019/10/07

yukari

9
「ダ・ヴィンチ・コード」で興味を持ったので。本当に入門編といった感じで、何も知識がない状態でも写真が豊富で分かりやすかった。2013/05/12

たか

5
創元社知の再発見双書たまに読んでる。今回はこちら。2018/05/21

nata

3
ホントに入門という内容。発見の経緯、文書が作成された当時の情勢、遺跡に住んでいた人々についての学説の変遷、等。文書の内容自体の紹介は一部だけ。ここからそれぞれ興味のある部分を詳述した本へ進むのがいいんだろうけど、大抵の人は「何が書かれていたか?」に一番興味があると思うので、そういう意味ではちょっと物足りないかも。写真が多いのはよい。2016/05/09

にやり2世

0
どーでもよい本。死海文書そのものについて知りたいのに、時代背景やら発掘・管理にまつわるエピソードやら、まわりくどい内容。いや内容ってほどでもないな。2013/10/26

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