「知の再発見」双書
ヨーロッパ統合―歴史的大実験の展望

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211824
  • NDC分類 230.7
  • Cコード C0322

出版社内容情報

<内容紹介>
ギリシア人が自分たちの住む土地の北方に広がる未開の地を「ヨーロッパ」と呼ぶようになってから、遙か2700年の戦乱の時を経て、歴史上類例を見ない巨大な政治共同体が生まれた。今なお拡大し続けるEUとは、ヨーロッパの歴史から自然発生したものではなく、ヨーロッパ諸国の知性と政治的な意思によって創設されたものである。この歴史的大実験とも言えるEU誕生までの長い道のりと、これからの展望を追う。

内容説明

もし、われわれがひとつの声で話すことを望むなら、この基本的な思想、ヨーロッパの思想の父たちが長きにわたり確立させてきた思想を受け入れなければならない。その思想とは、国家の利益を超えたヨーロッパの利益が存在するという思想である。

目次

第1章 統合への第一歩(1945~57年)
第2章 建設中のヨーロッパ(1957~68年)
第3章 再開、そして強化の時代(1969~85年)
第4章 希望と失望(1985~94年)
第5章 ユーロの時代(1995~2004年)
資料篇―欧州連合の挑戦

著者等紹介

アンジェル,バンジャマン[アンジェル,バンジャマン][Angel,Benjamin]
ヨーロッパ委員会委員(経済・通貨担当)ペドロ・ソルベス・ミラの顧問。1994年から、ヨーロッパ委員会で働いている。1999年から2002年まで、ユーロ紙幣とユーロ硬貨の導入作業に従事した。ヨーロッパ委員会委員イヴ=ティボー・ド・シルギーの官房スタッフを務めた経験もある

ラフィット,ジャック[ラフィット,ジャック][Lafitte,Jacques]
1995年から99年までヨーロッパ委員会委員イヴ=ティボー・ド・シルギーの官房で、金融・通貨問題にたずさわった。ユーロ導入にあたる準備にも、直接かかわった。ヨーロッパ関連事業のコンサルタント会社2社で社長を務めている

田中俊郎[タナカトシロウ]
1946年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒。学校法人慶応義塾常任理事兼同大学法学部教授(ジャン・モネ・チェア)およびアジア太平洋EU学会会長

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみすむ

15
ヨーロッパ統合の歴史を100ページほどで概観できるが、どの項目についてもそれほど文章を費やしていないので、教科書的な羅列になっている感はぬぐえない。ただ、図や写真が豊富に載せられていて、さらに巻末に資料篇まで設けられている点は親切なつくり。良くも悪くも社会科の教科書を思わせる。ドイツがまだ西側だけで、最も影響力を持つのがフランスであったEECの当時、ド・ゴールがイギリス加盟に反対するなど、欧州統合の過程は国家と超国家共同体との間の利害対立の歴史だったようだ。2015/07/13

samandabadra

2
統合までの歴史が簡潔に書かれていて良い。 ヨーロッパ統合に関するニュースや 統合語の変化などを追った研究を読む際に この本の最後のほうに載っている索引は非常に役に立ちそう。 2009/04/24

0
いやあ古い古い2017/08/23

うえ

0
考●フランスがドゴール以後もやたら農業保護するのでスペ,ポルと揉め,今はポー,オーストと揉める。ドゴールは右派になったが共産主義者とEU反対では共通しており手を組む。フランスはアメリカ資本のケバさを批判し規制しつつポーランドに店舗侵出,ポーでは「西欧の生産や消費の様式へ移行することを意味した」移民は少しずつ貧困国との格差を埋めようとした統合の方策を無茶苦茶に。一ヵ国では投機家に弱い→統合しよう!→もっと弱くなったことが明らかに\(^o^)/2014/05/28

オラニエ公

0
ざっくりとEUについて書かれてました2011/11/04

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