出版社内容情報
【解説】
著者は亡命パレスチナ人の歴史家で、1991年のパレスチナとイスラエルとの2国間交渉、「難民に関する多国間会議」のパレスチナ代表団に参加。この経歴が迫真の紛争史を描き出す。一方、ユダヤ人への迫害の歴史や、イスラエルの平和運動にも中立の立場で深い共感を示す。難民キャンプの少女へのインタビュー、数々の国連安保理決議や、パレスチナ人虐殺の現場の作家ジャン・ジュネによるルポなど、密度の濃い資料編も掲載。
内容説明
本書は、多数の写真と図版を駆使して、パレスチナ人が直面せざるを得なかった不合理と苦難を明らかにしている。しかも、シオニストによる土地収用や虐殺を糾弾しつつも、「ユダヤ人」迫害の結果として生まれたイスラエル国家の存在を認め、二つの国家の共存を模索する姿勢を貫いている。
目次
第1章 肥沃な聖地
第2章 分断されたパレスチナ
第3章 むさぼり食われた領土
第4章 アルアウダ:帰還
第5章 国家に準ずるもの
第6章 不在からインティファーダへ
著者等紹介
サンバー,エリアス[サンバー,エリアス][Sanbar,Elias]
歴史家。1948年生まれの亡命パレスチナ人。1974年からパレスチナ研究所研究員。レバノン、フランスのパリ第7大学、アメリカのプリンストン大学で教鞭をとる。1981年、パリで「パレスチナ研究誌」(ミニュイ社)を創刊し編集長に就任した。「難民に関する多国間会議」のパレスチナ人代表団の一員となり、それに先立ってワシントンで行なわれたイスラエルとの二国間交渉にも参加した(1991年~)
飯塚正人[イイズカマサト]
1960年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授
福田ゆき[フクダユキ]
一橋大学社会学部卒。仏文翻訳者
後藤淳一[ゴトウジュンイチ]
1964年生まれ。中央大学大学院大学研究博士課程前期修了。仏文翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えふのらん
偽教授
もいちゃん