出版社内容情報
【解説】
紀元前13世紀,古代エジプトに一人の英雄が現われた。強国ヒッタイトを破り近東に覇権を唱えた。「大王」ラメセスの異例の巨大な権力の源泉は何だったのか?
内容説明
たった一人でカデシュの敵軍の中に身を投じたラメセス2世は、確かにラーとアメンから愛され選ばれた息子であり、エジプトの民が頼るに足る神王であった。そのことを、彼は全世界の人々の目の前で証明したのである。
目次
第1章 ラメセス2世登場の背景
第2章 統治の原則
第3章 政治と祭事
第4章 力と支配
第5章 現世と来世
資料篇―記録が語るラメセス2世
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
18
紀元前49年のエジプトが舞台のTVゲームを再読している。飛び出す絵本の中へ小人になってこっそり散策する。というイメージは遊ぶよりも再読かなと思って。2年ぶりに古代エジプトブームが再燃したので、関連本を読み漁っている。「知の再発見」双書を読むたびに、心の底から「こういう本が私は大好物なのだ」と目じりが下がり口角が上がる。本書はいつもに比べて、写真点数が盛ってある。テレビ画面の中だけれど、主人公をコントローラーで操作して「昨日、ここに立ち寄ったな」という既視感は格別のものがあります。なんて魅力的な文明なのか。2019/08/06
、
11
Fateのオジマンディアスにハマりすぎたので。旧約の出エジプト記時代の王はラメセス二世であること、ヘロドトスの『歴史』にセソストリスという名で登場していることなど知らず、発見があった。ラムセス二世、オジマンディアスはエジプトが最も豊かに富み栄えた時代のエジプトの王様で、後の世代から見ると黄金時代とされたらしい。あとは付録のラムセス二世時代のエジプト文学や詩なんかの話はかなり面白かった。ラムセス二世時代と前後のエジプトを文化の面でも概括的にまとめてくれている、(知の再発見叢書だし)2017/07/21
いくら丼
6
大きな影響を与えたアメンホテプ3世や父親のセティ1世、時代の雰囲気についても記述があり、知識が少なくても楽しく読めると思います。ただ同じ「絵で読む世界文化史」シリーズでも、シャンポリオン氏の本の方が好きだったかな?(笑)時代の問題もありそうですが、あちらの方がテーマ人物の精神性がビンビン伝わってきた気がします。まあ、ラメセス2世が書いた文章とか、残っていないだろうから……(笑)それでも漠然とした印象が更新されて良かった。有名なヒッタイトとの戦いや国際条約の流れもわかったし、考古的発掘の資料も面白かった!2022/01/02
だてこ
3
人物名や用語が分からなくてちんぷんかんぷんになりつつも読了。写真が豊富で、エジプトの文化伝統をイメージしやすくてよかった。最近古代文明にはまりかけているのだけれど、どの文明も高度な技術・文化を持っていて驚かされる。紀元前13世紀ですよ?凄いわー。2020/07/07
naoto
3
古代エジプト最強?のファラオ、ラメセス2世。ヒッタイトと戦争したり、90まで生きて子供は何十人…自己顕示欲もハンパじゃない。自分の像をいくつ作ったんだか…自分のイメージする、ファラオらしいファラオだな。2019/05/31